『室井慎次』2部作の亀山千広プロデューサーが会見「最後の室井を見届けてほしい」

映画『室井慎次 敗れざる者』場面写真
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「踊る大捜査線」シリーズの12年ぶりとなる最新映画の後編『室井慎次 生き続ける者』の試写会が30日、都内で行われ、プロデューサーの亀山千広氏が「緊急特別捜査会議」と題した会見を行った。

1997年、フジテレビで連続ドラマがスタートしてから27年、再始動のきっかけは脚本の君塚良一氏から亀山氏に送られた1本のメールだった。亀山氏は、「室井を書きたい、本広克行監督を含め3人で仕事をしたいということだったので会ったら、柳葉敏郎さんを室井から解放させたいということだった」と説明。「柳葉さんは室井をやって以降、スーツを着る役や反社、強烈な犯人役などは全て断っていたということも聞き、僕も室井に決着をつけてあげたかった」と動き出した。

映画『室井慎次 生き続ける者』場面写真

さらに、「『踊る』の冠を背負うと、室井は圧倒的な存在感を示している。当初は事件のかけらもないプロットだったが、多くのファンの期待に応えるためにも脚本に1年半をかけた」と、2部作での映画を製作することが決定。柳葉は当初、出演に難色を示したが粘り強く説得して翻意させた。

公開中の前編『室井慎次 敗れざる者』では、室井が警察庁を退官して故郷の秋田に戻り、犯罪加害者、被害者の子供たちの里親となって静かにくらしている設定。しかし、2003年の映画『踊る大捜査線 レインボーブリッジを封鎖せよ!』の犯人一味の1人の遺体が自宅近くで発見されたことで、室井自身も捜査に巻き込まれていく。

映画『室井慎次 生き続ける者』場面写真

『室井慎次 生き続ける者』は11月15日の公開に先駆け、8~10日に先行上映が行われることも決定。亀山氏は、「柳葉さんへの感謝を映像化した2本。とにかく、最後の室井慎次を見届けてほしい」と訴えた。

また、『敗れざる者』には、織田裕二演じる主人公の青島俊作が警視庁の捜査支援分析センターに所属していることが説明されている。今後の踊るシリーズの動向については、「なぜ室井を先にやったかというと、彼らは官僚で制度や改革を成立させなければいけないリアルな部分だから。対して、湾岸署のメンバーはファンタジーだと思っている。彼らはどこに行っても生きていけるし、どこから始めても踊るの世界の中で頑張ってくれるでしょう」と、さらなる継続に含みをもたせた。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元

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