天海祐希『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』で3時間の特殊メイク「やせたのに誰も気づいてくれなかった」
俳優の天海祐希が主演の映画『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』の完成報告会が12日、東京・雑司ヶ谷鬼子母神堂内の駄菓子店「上川口屋」で行われた。天海は共演の白山乃愛、番家天嵩、中田秀夫監督とともに登壇。「大人から子供まで幸せになれる映画です」と自信たっぷりに語った。
韓国、中国、ロシアなどでも翻訳出版され、全世界でのシリーズ累計発行部数が1100万部を超える人気児童小説の実写映画化。客の願いを察して望みの駄菓子を薦める銭天堂の店主・紅子が、訪れる人々に幸せをつかむヒントを示していくファンタジーだ。
既にテレビアニメや舞台、ゲームなどと多彩な展開を見せており、天海は連日3時間に及ぶ特殊メイクと、あんこと呼ばれる綿などを詰めた衣装でアニメなどの紅子のふくよかなビジュアルを再現。だが、「口もうまく開けられなくて、あまり食べられなかったからどんどんやせていった。でも、誰も気づいてくれなかった」と嘆いた。
それでも、完成した作品には満足げ。「映画を知り尽くした監督の趣向が大きなうねりのようになって、凄くドキドキハラハラして登場人物の一人一人を応援したくなる。自分が出ているのを忘れて楽しめる作品に仕上がった」と笑顔で話した。
白山は第9回東宝シンデレラでグランプリを獲得し、本作で映画デビュー。「ずっとテレビで見ていた天海さんとの共演は凄くうれしくて、いざお会いしてみると紅子と話している感じでした」とういういしさをのぞかせた。
番家も、「目の前に紅子がいるようで、オーラが凄い」と感嘆の表情。天海は照れながら、「ちびっ子たちがしっかりとしたお芝居をしていて、いい顔をしている。私も負けられないと思ってやりました」と子供たちを称えた。
会場となった上川口屋は、現在13代目が店主を務める老舗。駄菓子店は減少傾向にあるが、「駄菓子店は社交場であり、日本の文化。映画とともに盛り返していきたいし、私も大人買いしに行きますよ」と息巻いていた。
『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』は、12月13日から全国で公開される。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元
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