『ブラック・ダヴ』のクリエイター、スパイ役にキーラ・ナイトレイを起用した理由を明かす

[この記事には『ブラック・ダヴ』のネタバレが含まれています。]

Netflixの新作スリラー『ブラック・ダヴ』が、伝統的なスパイ物語の概念に挑戦し、人間ドラマを描いている。キーラ・ナイトレイとベン・ウィショーが主演し、工作員ヘレン・ウェッブとサム・ヤングを演じ、個人的な葛藤と国際的な陰謀が交錯する物語を展開する。

ジョー・バートン監督は、ジョン・ル・カレの冷戦時代のスパイ活動の華やかさから離れ、「スパイ活動や殺人などが盛んなこの世界にたまたま居合わせた、失敗を犯す人間二人」を描きたかったと語っている。作品は、愛、秘密、復讐を絡め取りながら、主人公たちの複雑な内面世界を探求している。

陰謀を描いた作品、エディ・レッドメインが演じる『ジャッカルの日』や『CIA:ザ・エージェンシー』とは対照的に『ブラック・ダヴ』ではクリスマスシーズンのほのぼのとした雰囲気の中、恋に落ちたスパイを捕まえるというストーリーが、バートンのドラマチックな展開を加速させる。ヘレンの秘密の恋人（アンドリュー・コージ）が突然亡くなったことで、ヘレンとサムは殺人犯を探す旅に出る。

バートンはナイトレイがこれまでの映画キャリアの中で『プライドと偏見』エリザベス・ベネットをはじめとした社会が期待するものと、反する心との内面的な葛藤を抱えて別の方向に進んでいる女性を演じてきたことを指摘した。

『ブラック・ダヴ』でナイトレイは社会的期待と個人的な欲求の間で揺れ動く女性を見事に演じている。物語は、ヘレンの秘密の恋人の死後、彼女とサムが殺人の真相を追う過程を描き、個人的な感情と地政学的な緊張の絡み合いを鮮やかに描写している。

Netflixはすでに第2シーズンを承認しており、『ブラック・ダヴ』は新しい形のスパイドラマとして注目を集めている。現在、シーズン1の全6エピソードがNetflixでストリーミング中。

※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。

【関連記事】