連載から52年『ベルサイユのばら』初の長編アニメ映画化、原作の池田理代子さんも太鼓判
アニメーション映画『ベルサイユのばら』の完成披露試写会が8日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた。
1972~73年に「週刊マーガレット」(集英社)で連載され、コミックの累計発行部数は2000万部を超える池田理代子さんの同名漫画が原作。フランス革命期、男装の麗人オスカルとオーストリアから嫁いできた王妃マリー・アントワネットらの恋と運命を描く。
類を見ない大ブームを巻き起こし今なお世界中の人々を魅了してやまない不朽の名作!フランス宮廷-そこは世界一華やかで贅沢さを競い合うセレブたちの憩いの場。時は18世紀、若き皇太子妃として、オーストリア・ハプスブルグ家よりマリー・アントワネットが嫁いでくる。皇太子夫妻を護衛するのは、男装の麗人・オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェで・・・。華麗な登場人物に導かれながら、ベルサイユを舞台にした情感あふれるストーリー展開にあなたも夢中になるはず!!身分を超え求め合う‘愛’、どんな逆境にもくじけない‘愛’をご堪能ください!!(第1巻)
※このコミックスは、旧『ベルサイユのばら(全6巻)』を全9巻に分冊して再編集したもの。
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これまで、宝塚歌劇団による舞台、テレビアニメ、実写映画などで“ベルばら”ブームを巻き起こしてきたが、連載開始から52年を経て完全新作で初の長編アニメ映画化となる。舞台挨拶にはオスカル役の沢城みゆき、マリー・アントワネット役の平野綾、アンドレ役の豊永利行、フェルゼン役の加藤和樹、ナレーションを担当した黒木瞳、吉村愛監督が登壇した。
企画の開始からコロナ禍での中断などもあり、約8年をかけて完成。吉村監督は、「私も大ファン。ずっと愛されている作品の歴史の一つになれることがうれしい。長く愛していただければ幸いです」と声を弾ませた。
声優陣は、劇中歌を録音してからアフレコに臨むスタイル。沢城は、「歌を入れたのが3年前。本当にこの日を迎えられた。台本を初めて読んだ時、オスカルの『フランス万歳』というセリフをちゃんと言えなければ終われないとプレッシャーがあった。オスカルの真っすぐで透徹した意思を持ってアフレコをして、納得のいくものにたどり着いた。今は自信と期待を持っている」とアピールした。
黒木は、高校1年の時に宝塚歌劇団の「ベルサイユのばら」福岡公演を見て芸能界を志したほどの大ファン。アニメ映画化を知り「民衆の一人でもいいから参加させて」と立候補し、ナレーションを担当することになった。「40数年、エンタメの世界に身を置く原点で宝物のような作品。凄く幸せな日々でした」としみじみ語った。
池田理代子さんもサプライズで登場し、「長い時間をかけて、これほど忠実に仕上げてくださるとは。我が作品ながら泣けてきました」と太鼓判。今月18日の誕生日を祝節し、巨大バースデーケーキとバラの花束を贈られ、「祝ってもらえる年ではありませんが、意外でうれしいです」と感激していた。
『ベルサイユのばら』は、来年1月31日に全国で公開される。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元
連載開始から50年、世代を超え、世界中の読者の心を揺さぶってきた『ベルサイユのばら』。その軌跡と魅力を伝えるファンブック・永久保存版!
●A5判 ソフトカバー、160P(カラー80P、活版80p)
コンテンツ:
●作者自身のコメント入りで紹介するイラストギャラリー
●カラーでたどる「ベルサイユのばら」50年史
●もっとベルばらを知る…エピソード編ガイド
●ベルばらを継ぐ…著名人描きおろしイラスト&寄稿
●池田理代子先生描きおろし「理代子のひとりごと2022」
●今だから聞ける、言える「50周年50問50答」
●満を持して新作:ベルばらカルタ50th
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