ティルダ・スウィントン、ベルリン国際映画祭金熊名誉賞を受賞
第75回ベルリン国際映画祭で、映画祭の常連であるティルダ・スウィントンに金熊名誉賞が授与されることが発表された。
ティルダ・スウィントンは、数十年にわたって映画祭の常連として参加し、これまでに26本の映画がさまざまな部門で上映されてきた。代表作としては、デレク・ジャーマン監督の『カラヴァッジオ』(1986年に銀熊賞を受賞)、ウェス・アンダーソン監督の『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014年のオープニング作品)、コーエン兄弟による2016年のオープニング作品『ヘイル、シーザー!』などがある。さらに、2009年にはコンペティション部門審査員長を務めている。
ベルリン国際映画祭のディレクター、トリシア・タトル氏は「ティルダ・スウィントンの作品の幅広さには驚かされます」と述べ、「彼女は人間性、思いやり、知性、ユーモア、そしてスタイルを兼ね備えており、その作品を通じて私たちの世界観を広げてくれます。ティルダは現代映画界のアイドルの一人であり、長年ベルリナーレの家族の一員でもあります。今回、この名誉ある金熊名誉賞を授与できることを大変うれしく思います」と喜びを語った。
金熊名誉賞を受賞するティルダ・スウィントンは声明で、次のように述べた。
「ベルリナーレは、私が初めて参加した映画祭です。1986年、デレク・ジャーマンと一緒に、私が初めて出演した映画『カラヴァッジオ』で訪れました」
「この映画祭は、私が生涯の仕事として取り組んできた国際映画の世界への扉を開いてくれた場所であり、その恩義を忘れたことはありません。この特別な映画祭からこのような形で称えられることは、私にとって非常に感動的です。この目を見開かせてくれる、そして常に素晴らしいこの集まりを、来年2月に改めて祝うことができるのは、私にとって特権であり喜びです」と感謝の意を表した。
最近では、ジュリアン・ムーアと共演した『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』(2024年)で主演を務め、ゴールデングローブ賞とスペインのゴヤ賞で主演女優賞にノミネートされており、受賞シーズンで注目を集めている。
第75回ベルリン国際映画祭は、2025年2月13日から23日(現地時間)に開催予定。
※この記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら。
【関連記事】
- ティルダ・スウィントン、俳優引退を示唆「最後の映画になるかも」
- ジュリアン・ムーア、ティルダ・スウィントン、ペドロ・アルモドバルがヴェネツィアで大胆なファッションを披露
- 巨匠アルモドバル最新作、今年後半に全米公開へ ― ティルダ・スウィントン×ジュリアン・ムーア共演
- ゴールデングローブ賞 2025:『SHOGUN 将軍』が作品賞を含む4部門でノミネート!
- 聖夜に見たいクリスマスホラー映画12選!『暗闇にベルが鳴る』『ホスト 血染めの晩餐会』ほか