LA火災:キム・カーダシアン、消防活動に参加する受刑者の賃金引き上げを訴える
リアリティTVスター兼実業家のキム・カーダシアンが、刑務作業で消防作業に従事する人々の賃金引き上げに声を上げた。彼らは命を懸けてロサンゼルスの火災と戦いながら、時給わずか1ドルで働いているとされる。
44歳のカーダシアンは、2018年から刑務所改革運動に取り組んでおり、今回の活動もその一環である。彼女が刑務所改革に関心を持つきっかけとなったのは、アリス・ジョンソンという受刑者の話であった。ジョンソンは、メンフィスの麻薬取引に関与した罪で終身刑を受けた祖母であり、カーダシアンはトランプ元大統領に恩赦を嘆願し、刑務所制度の改革を目指す「ファースト・ステップ法」を支援するよう訴えた。
カーダシアンが受刑者消防士の賃金引き上げを訴えた理由
カーダシアンは、ロサンゼルスでの火災が5日間続く中、Instagramのストーリーを通じて受刑者消防士の現状に触れた。彼女は次のように述べている。
「私はこの1週間、私の街が燃え上がる様子を見続けてきました。そして、夜通し働き、全力で地域社会を守っている多くの消防士と話をしました。その中には、ほとんど無報酬で命を懸けている受刑者消防士も含まれています。」
カーダシアンによれば、受刑者消防士の時給は1984年以来1ドルに据え置かれているという。さらに、インフレーションや火災の規模拡大、死亡事故が増加している現状に合わせて賃金引き上げが実施されることはなかったとも指摘した。最近の賃金を5ドルに引き上げる提案も「直前で却下された」と述べ、カリフォルニア州知事ギャビン・ニューサムに対し、「命をかけて働く人々にふさわしい賃金」を求めた。
受刑者消防士の現在の賃金とカーダシアンの主張の補足
受刑者消防士の賃金に関するカーダシアンの主張は概ね正しいものの、いくつかの誤解がある可能性が指摘されている。カリフォルニア矯正局(CDCR)の公式ウェブサイトによれば、受刑者消防士の賃金は日給5.80ドルから10.24ドルの間であり、さらに緊急時には時給1ドルのボーナスが追加されるとしている。
公式サイトには次のように記載されている。
「スキルレベルに応じて、受刑者消防士は日給5.80ドルから10.24ドルを受け取っている。緊急時には、スキルに関係なく時給1ドルが追加支給される。緊急時の勤務は24時間シフトで行われ、その後24時間の休息が与えられる。」
そのため、通常勤務の最低日給を8時間で割ると時給は1ドル未満となるが、緊急時には1ドルのボーナスが適用される。しかし、これでも依然として非常に低い賃金であることに変わりはない。
キム・カーダシアンの影響力と刑務所改革への期待
2021年に「ベビーバー試験」に合格したカーダシアンは、刑務所改革や人権問題に対する強い影響力を持っている。今回の受刑者消防士の賃金引き上げ問題への取り組みがさらなる変革をもたらすことが期待される。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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