ホラードラマ『グースバンプス バニシング』にテイラー・スウィフトの楽曲が追加
『グースバンプス ザ・ヴァニッシング』(ディズニープラス、ソニー・テレビジョン・スタジオ製作)にて、テイラー・スウィフトの楽曲「Down Bad」が使用され、2世代をつなぐシネマティックなサウンドトラックが創り上げられた。
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同作で音楽スーパーバイザーを務めたマニッシュ・ラヴァルとトム・ウルフが、各シーズンの舞台と時代がどのように楽曲選びに影響を与えるか、また、シーズン1でトラヴィス・スコットとHVMEの「Goosebumps」リミックスを使用した裏話を語った。テイラー・スウィフトの「Down Bad」については「これを使わない選択肢はなかった」とのこと。
彼らにとって、1990年代の音楽の世界に足を踏み入れることは、自身の青春時代に立ち返る機会でもあったという。「僕たちにとって90年代は特別な思い入れがあります」とラヴァルは語る。
『グースバンプス ザ・ヴァニッシング』は、Netflix映画の原作「フィアー・ストリート」や「ヤングホラー」シリーズなどで知られるアメリカのホラー小説家R.L.スタインの代表作「グースバンプス」を原作としている。
この2人の音楽スーパーバイザーが持つ、20世紀末の名曲ライブラリーに対する愛着と理解は、R.L.スタインの作品を原作としたこのシリーズの音楽選びに大いに役立っている。本シリーズは、ジェネレーションX世代、ミレニアル世代、そして90年代を間接的に知るZ世代といった多世代の視聴者をターゲットとし、異なる時代設定を跨いだ物語を展開している。
「『グースバンプス』に取り組むにあたり、最初は明確な方向性やビジョンがあったわけではありませんでした。ただ、人気シリーズを支える音楽を用意する必要があるということだけはわかっていました」とラヴァルは語る。
「物語が時代を行き来する中で、90年代の場面にはその時代のヒット曲を、現代の場面には最新の楽曲を使うことで、視聴者がその時代を即座に感じ取れるようにしたかったのです」。
2つの時代をまたぐサウンドデザイン
シーズン1となる『グースバンプス』で確立された時間移動の構造は、シーズン2『グースバンプス ザ・ヴァニッシング』でも引き継がれている。例えば、シーズン2では、ビースティ・ボーイズの「Pass the Mic」とトミー・リッチマンの「Million Dollar Baby」がそれぞれ過去と現在の物語を象徴する楽曲として使用されている。
「このシリーズでは、単なる歌詞以上に、曲の『雰囲気』やテンポ、楽器構成が重要です」とウルフは述べる。「例えば、90年代の場面ではニューヨークらしいヒップホップ曲が必要でしたが、クリーンバージョンがない楽曲も多かったため、選択肢が限られていました。その結果、トミー・リッチマンの楽曲が現代のキャラクターたちにぴったりだとわかり、使用を決めました」。
『グースバンプス』シーズン1では、R.E.Mの「Drive」とサム・スミスとキム・ペトラスの「Unholy」が、物語の舞台となる太平洋岸北西部の時代と雰囲気を確立しました。その選択は「曇りがちの気候や90年代音楽を通じて、その時代特有のサウンドを作り出すため」だったとラヴァルは説明。
『グースバンプス』:視聴者を引き込むエンディング
「エンディングの楽曲選びは、視聴者が席を立つ前の最後の瞬間に与える影響を最大化するため、非常に重要です」とラヴァルは語る。「例えば、シーズン1のエンディングで使用したスカイラー・グレイの「グースバンプス」カバーは、トラヴィス・スコットのオリジナル楽曲と対比させて視聴者に強い印象を与えました」。
また、シリーズ全体を通じて使用された楽曲には、ナイン・インチ・ネイルズ、ビリー・アイリッシュ、ドージャ・キャット、そしてテイラー・スウィフトなどの著名なアーティストが名を連ねています。「今日では、テイラー・スウィフトとトミー・リッチマンを同時に聴くことが普通になっています。ジャンルの境界が曖昧になった現代音楽の多様性を反映させるのは、とても自由な作業です」とラヴァルは説明。
ドラマシリーズ『グースバンプス』は、90年代と現代という異なる音楽文化の架け橋となる一方で、両世代にとって共感できるシネマティックなサウンドトラックを提供している。その結果、音楽的にも物語的にも豊かで奥深い作品に仕上がっているのだ。
『グースバンプス』、『グースバンプス ザ・ヴァニッシング』はディズニープラスで配信中。
※この記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら。
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