『ウィキッド』日本語版声優が会見、高畑充希「感慨深すぎてどうしよう」
第97回アカデミー賞で作品賞など10部門にノミネートされた『ウィキッド ふたりの魔女』の日本語吹き替え版キャストの会見が3日、東京・グランドプリンスホテル新高輪で行われ、高畑充希、清水美依紗、海宝直人、田村芽実、入野自由、kemio、塩田朋子が出席した。
ミュージカルの名作といわれる「ウィキッド」の映画化。魔法を学ぶ大学でルームメイトとなったエルファバとグリンダが、オズの魔法使いと出会ったことで善と悪、別々の道へ進むことになる壮大なファンタジーだ。
高畑はミュージカルと、エルファバを演じたシンシア・エリヴォのファンで「映画が製作されると知って、楽しみでワクワクしていた。シンシアさんも来日コンサートを見に行って、その歌声に魅了されていた。声を当てることは感慨深すぎてどうしようというくらい、うれしい気持ちでした」と満面の笑み。「楽曲がどれも素晴らしく、何回聴いてもなんていいんだろうと、ブースに行くのが楽しみで毎日幸せでした」とアフレコを振り返った。
清水も「私の青春時代はアリアナ」というほど、グリンダ役のアリアナ・グランデに心酔。本来は歌手で、声優は初挑戦だったが「アリアナが出演を熱望していたのは知っていて、その夢がかなった作品に声で参加できることに感激したし、責任重大だと思いました」と話した。
高畑の「ザ・ウィザード・アンド・アイ」、清水の「ポピュラー」の歌唱シーンも一部を公開。高畑は「凄い曲で圧倒されるんです。少しでも近づければいいと思い取り組みました」と回想。清水も「いろいろな声の表現があって、凄く難しかったけれど楽しかった」と充実感あふれた表情を見せた。
また、魔法学の権威マダム・モリブルを演じたミシェル・ヨーの吹き替えを担当してきた塩野は、「ミシェル・ヨーが出ると聞いてやりたいと思っていたので、実現して幸せです」と感激の面持ち。ただ、「これまでカンフーはあったけれど、歌はなかった。彼女のアイらしい表情で、語るように歌うような部分を壊さないように努めました」と明かした。
『Wicked Part Two』(原題)も今年11月21日に全米で公開されることが既に決定。高畑は「見終わった時に空いた口がふさがらないほどの映像美で、こんなにも全ての勢力をつぎ込んで映画が作れるんだと思いました。映画での表情の細かいディテールや、ミュージカルとは違う魅力を体感してほしい」とアピールした。
『ウィキッド ふたりの魔女』は、3月7日に全国で公開される。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元
日本語吹き替え版その他キャストはこちらから(映画『ウィキッド ふたりの魔女』公式サイト)
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