『ストレンジャー・シングス』最終章で大抜擢!14歳の新星ネル・フィッシャーが語る、オーディションと撮影舞台裏「完璧なラストだった」
【※本記事は『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン5・最終話までのネタバレを含みます。】
Netflixの大人気ドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』がシーズン5でついに完結を迎えた。今シーズンで最も注目を集めた俳優の一人が、イギリス出身の14歳、ネル・フィッシャーだ。
フィッシャーは、マイク(演:フィン・ウルフハード)とナンシー(演:ナタリア・ダイアー)の妹であるホリー・ウィーラー役を演じた。シリーズおなじみの人気キャラクターの中、シーズン4までホリーは脇役の立ち位置だったが、最終シーズンでは本作をけん引し鮮烈な印象を残した。
シーズン5・VOL1では、ホリーは空想上の友達「ミスター・ワッツイット」と絆を深めるが、その正体は悪役のヴェクナ/ヘンリー(演:ジェイミー・キャンベル・バウアー)だった。その後、デモゴルゴンが襲来し、ホリーは誘拐されてしまう。ホリーはマックス(演:セイディー・シンク)と再会し、ヘンリーの記憶の中に囚われていると知らされる。ホリーはそこを「カマゾッツ」と呼んだ。
VOL2では、ホリーとマックスはカマゾッツを進み、脱出を試みる。その過程で、過去のヘンリーが正当防衛で人を殺してしまった記憶に辿り着き、やがて2人は肉体に戻る寸前まで到達する。マックスはホリーに「あなたが私を救ってくれたのよ」と言葉をかけ、昏睡状態だったマックスはホーキンスで目を覚ました。しかしホリーは脱出に失敗し、ヘンリーの記憶の中へ戻ってしまう。
そして最終話となる第8章では、マックス、カリ(演:リネア・ベルテルセン)、イレブン(演:ミリー・ボビー・ブラウン)が儀式を中断し、ホリーはクラスメートたちを助け出して大胆にもヘンリーにパンチを食らわせる。その後、異次元の世界「アビス」で兄姉と再会する。そこではイレブンとジョイス(演:ウィノナ・ライダー)によってヴェクナが倒されていた。

さらに驚くことに、シーズン4ではホリー役を双子のアニストン&ティンズリー・プライスが演じたが、シーズン5ではフィッシャーへとキャストが変更されている。本シリーズを制作したダファー兄弟は、シーズン5でホリーを前面に出すため、適役の俳優を探していた。そこでフィッシャーに白羽の矢が立ったのだ。
ダファー兄弟へのインタビューによれば、マット・ダファーは『死霊のはらわた ライジング』(2023年)の予告編で初めてフィッシャーを見て「ホリー役にぴったりだ」と思ったという。
シリーズが完結した今、期待の新星・フィッシャーは何を思うのだろうか。最終シーズンでのホリーの役割や、撮影時のエピソード、最終話への想いを米『ハリウッド・リポーター』に語った。
ホリー役オーディション秘話と、最終シーズンのプレッシャー
――最終シーズンが配信された現在、どんな心境ですか?ファイナルシーズンが放送されてからの数カ月はどんな感じでしたか?役をもらって撮影するだけでも大変だったと思いますが、実際に公開されるとまた別物ですよね。
ありきたりな言い方かもしれませんが、本当に夢のような気分です。このシリーズは準備期間が長く、私の出演が決まってから2年半も経っています。昨年はずっとアメリカにいて、この作品のためにみんなで一生懸命頑張ったので、ついに公開されてまるで夢みたいです。すばらしい最終シーズンになり、私たち全員が誇りに思っています。
――ダファー兄弟は、シーズン5でのホリーのストーリーをどの程度説明してくれましたか?大部分がホリーを中心に展開されることに気づいたのはいつですか?
オーディション中は、基本的に何も教えてくれませんでした。最初のオーディションでは仮の役をもらったのですが、その後ダファー兄弟と話した時、「実は君がホリー役だよ」と言われました。私は「いいですけど、彼女は前シーズンではあまり活躍していませんよね」と言いました。
その後、台本読み合わせの時に初めて「これはかなり重い役割だ」と気づきました。最終話の撮影では台本を渡されなかったので、ストーリーがどこへ向かうのか分からないまま撮影することになり、大変でした。行動の理由や他の場所での出来事が分かっていると、演技に役立ちますから。ですが、ついに最終話の台本を読んだ時は、みんな涙が溢れて止まりませんでした。
脇役から物語の中心へ──ヴェクナの謎を解く鍵とは
――セイディー・シンクさんのインタビューによれば、彼女はネルさんとのケミストリー・テスト(オーディションにおける相性テスト)で「ホリーって誰?あの子?」と言ったそうです。前シーズンまでホリーの存在感が小さかったからでしょう。長年脇役だったキャラクターが活躍するにあたり、難しかった点はありますか?
ホリーの面白いところは、ホーキンスに何が起こっているのか、ある程度見抜いていたことです。彼女は、何も知らない他の脇役とは少し違います。それに、兄と妹がどこに遊びに行っているのか、ずっと不思議に思っていたでしょうね。
おっしゃる通り、かなり難しかったです。既存のキャラクターであるホリーを、ファンの皆さんが思う正しい形で演じたかったと同時に、私らしさも出したかったんです。実は、前シーズンでホリーを演じたプライス姉妹と会い、ホリーについて、そして彼女たちが考えるホリーと私が考えるホリーについて話し合いました。今シーズンでホリーを演じるにあたり、とても役立ちました。
――ホリーのシーンはかなりアクションが多く、驚きました。アクションを演じるために何か準備しましたか?また、アクションシーンの撮影をどのように乗り越えましたか?
最高でした!特に第7章のラストの戦闘シーンは、ネックレスで首を絞める動きをどのように撮るか、時間をかけて考えました。
面白かったことの一つは、スタントの安全対策です。第7章冒頭の落下シーンの撮影ではハーネスを装着したのですが、金属ボールに取り付けられて揺れるようになっていたので、とても怖かったです。鉱山へのはしごを上るシーンはスタントマンが演じましたが、落下するシーンや首を絞めるシーンはすべて自分で演じました。
――ヘンリーとホリーの関係は、シーズンを通して物語を大きく動かしました。ネルさんから見て、ホリーが最初にヘンリーの犠牲になったのはなぜでしょうか?また、彼女がヘンリーとの友情に何を見出し、どのように演じたいと思いましたか?
このストーリー展開は本当に面白いですよね。ヴェクナ/ヘンリー/ミスター・ワッツイットは、これまで誰にも友達として接したことがなく、いつも怖がられる存在だったのです。それが彼の不気味さを際立たせていると思います。
そして、ホリーは基本的に恐怖に怯えています。デレクにいじめられていますし、学校に友達はほとんどいないでしょう。そんな時、美しい声を持ち一見素敵に思える男性、ヘンリーと出会うのです。彼は親切でフレンドリーでしたが、ホリーはそれがグルーミングだと気づかないんですね。

――第6章でマックスとホリーは、ヘンリーの中の隠された記憶を見つけます。マックスは無視しますが、ホリーは立ち止まり、人を殺したことでヘンリーが受けた影響を観察します。あれほどさまざまな仕打ちを受けても、ホリーはヘンリーの記憶を見て少しでも同情したと思いますか?
私がホリーを通じて表現したかったことの一つは、彼女は他者に共感し、他者を信じる人だということです。彼女は見知らぬ男性と友達になり、マックスとも出会ってすぐに洞窟に入ってしまいます。もちろん、それは時に弱点にもなりますが、彼女の大きな強みでもあります。
そして、幼いヘンリーが石で男性を殴る場面を目にした時、その強さがはっきりと表れるのです。若くしてそんな経験をした人には、誰しも同情すると思います。
セイディー・シンク=マックスとの絆がもたらしたもの
――セイディーさんとはすぐに仲良くなれましたか?また、彼女と一緒に過ごしてどうでしたか?セイディーさんにとっても、メインキャストのグループから離れて新人俳優とペアを組むのは興味深い経験だったと思います。
セイディーとは相性が良かったです。ケミストリー・テストではとても緊張しましたが、彼女から自己紹介とハグをしてくれたので、すぐに安心できました。その一方で、ベテランキャストの一人である彼女が新人と組まされるなんて……もし彼女が私を好きじゃなかったら?メインのグループに戻りたいと思っていたら?と考えると、不安でした。
しかし、セイディーとはとても仲良くなることができ、一緒に仕事ができて幸運でした。彼女は本当に素敵な人で、すばらしい俳優です。

――第6章ラストの、ホリーとマックスの感動的なシーンについて教えてください。セイディーさんやショーン・レヴィ監督とはどのような話をしましたか?
あれはショーンと撮影した最初のシーンの一つです。長いモノローグがあり、私の演技経験の中でも間違いなく最も重いシーンの一つでした。しかし、このシーンの撮影から多くのことを学びました。セイディーと一緒だと本当に気持ちが楽でした。1シーンの撮影で、あれほど相手の反応を引き出してくれる俳優はなかなかいません。
私が演技を好きな理由の一つは、実生活では起きないことを経験できる点です。誰かの記憶の中に閉じ込められて脱出しなければならないなんて現実世界ではあり得ませんが、演技を通じて経験できるのです。
ダファー兄弟は撮影しながらシーンをつなぎ合わせていたので、時間がかかりましたし、壮大で重いシーンを何度も撮らなければならず、とても大変でした。しかし、ショーンとの撮影は短時間で済みました。多くのショットは1~2テイクでOKが出て、最大でも4テイクしか撮りませんでした。でも、私は「まだこれから感情が入るところだったのに」と思い、かなり怖かったです。俳優としても一つの試練で、とにかくやってみるしかありませんでした。
――多くの人がマックスを救おうとしましたが、最終的に彼女を救ったのは若いホリーでした。他の誰もできなかったことをホリーが成し遂げられたのは、なぜだと思いますか?
同じ場所にいるということを除いて、マックスがホリーとの本当の繋がりを感じたのはこれが初めてだと思います。ホリーとは一言か二言しか話したことがなかったかもしれませんが、マックスはホリーがマイクの妹だと知っていました。
ヘンリーの記憶の中から脱出する時にホリーが語ったことで、大事なのは「帰るべき場所と繋がること」です。ホリーがマックスにしたことは、まさにそれでした。たとえほんの少しでも、ホリーは扉を開き、マックスに脱出できることを気づかせました。このシーンを彼女と演じることができたのは、本当に素敵なことです。
ホリーは怯えて混乱していますが、最高にかっこいいマックスを尊敬しています。同時に、マックスもホリーを少し尊敬しており、「あなたなら脱出を手伝ってくれる」と感じているのです。
期待の14歳が語るシリーズ完結への想い
――最終話のラストシーンで、ヘンリーと子どもたちが手をつなぎ、彼の計画を実行に移そうとします。ホリーが最後に登場したのは、逃げようとして階段から落ち、出血したシーンでした。この時、彼女はどのような心境だったと思いますか?逃げ道がないと諦めていたのでしょうか?
率直に言えば、ホリーは「こんなこともううんざり」と言っています。彼女は精神世界のウィーラー家にいましたが、ヴェクナに追い返され、文字通り肉体に逃げ込んでヴェクナに捕まってしまいました。彼女はもう限界で、恐らく脳震盪も起こしています。
ホリーの性格からしてまだ希望は捨てていませんが、終わりが見えないため、間違いなく苛立ちと諦めを感じているでしょう。
――シリーズの結末についてはどう感じましたか?
完璧です。「別バージョンのエンディングを撮影したの?」と聞かれることがあります。確かに、ネタバレを避けるために別バージョンのエンディングを用意するシリーズもあります。しかし、そういうことはしませんでした。このシリーズではこの結末以外にあり得ません。
『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン5は現在Netflixで全話配信中。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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