トニー賞 2023: ミュージカル『お熱いのがお好き』が最多13部門ノミネート
ミュージカル版『お熱いのがお好き』が、トニー賞で最多13部門にノミネート。同名の映画のミュージカル版で、作品賞をはじめ、オリジナル楽曲賞、脚本賞、演出賞、主演男優賞ほか各俳優部門でも候補入りを果たした。
1959年の映画版のストーリーを新演出し、ギャングの襲撃を目撃してしまい逃走する羽目になった2人のジャズ音楽家の姿を描いている。クリスチャン・ボールとJ.ハリソン・ジー演じる2人は、変装して女性の楽団に潜り込むことになる。そして各地を転々とする中で、自身のアイデンティティーやジェンダー表現を探求していくという物語だ。
その他、ミュージカル部門では『&ジュリエット』(9部門)、『ニューヨーク・ニューヨーク』(9部門)、『シャックト』(9部門)、『キンバリー・アキンボ』(8部門)が多数のノミネートを獲得し、作品賞を争うことになる。さらに『スウィーニー・トッド』(8部門)、『イントゥ・ザ・ウッズ』(6部門)、『パレード』(6部門)がリバイバル作品賞の候補となった。演劇部門では『エイント・ノー・モー』、『人形の家』、『レオポルトシュタット』がそれぞれ6部門にノミネートされた。
ハリウッドからは、ジェシカ・チャステイン(『人形の家』)、ジョディ・カマー(『プライマ・フェイシィ』)、ジョシュ・グローバン&アナリー・アシュフォード(『スウィーニー・トッド』)、サラ・バレリス(『イントゥ・ザ・ウッズ』)、サミュエル・L・ジャクソン(『ピアノ・レッスン』)、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世(『トップドッグ/アンダードッグ』)、ショーン・ヘイズ(『グッドナイト、オスカー』)が候補入りした。
一方で『The Sign in Sidney Brustein’s Window』で共演したオスカー・アイザックとレイチェル・ブロスナハンは惜しくもノミネートから外れ、アンドリュー・ロイド・ウェバーが手掛けた『バッド・シンデレラ』に至っては総スカンだった。
特別賞のイザベル・スティーヴンソン賞は、演出・振付家のジェリー・ミッチェルに贈られる。またリサ・ドーン・ケイヴ、ヴィクトリア・ベイリー、ロバート・フリードの3人が名誉賞を受賞する。
第76回トニー賞授賞式は現地時間6月11日、ニューヨークのユナイテッド・パレスで開催。司会は、オスカー俳優でトニー賞ノミネート歴を有するアリアナ・デボーズが務める。
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※今記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら。