山崎貴監督「ゴジラ-1.0」ブルーリボン賞3冠に歓喜「皆が評価された」

66thブルーリボン授賞式『ゴジラ-1.0』

在京スポーツ7紙の映画担当記者で構成する東京映画記者会が選出する第66回ブルーリボン賞の授賞式が8日、東京・内幸町のイイノホールで行われた。

「ゴジラ-1.0」が作品賞、神木隆之介の主演男優賞、浜辺美波の助演女優賞と3部門を制覇。

山崎貴監督は、「スタッフ、キャスト皆が評価されたと思って、本当にうれしく思っています。凄くエンターテインメントに振った作品を表彰していただいて、しかもうちの子たちも賞を頂いて本当に幸せなことですし、ブルーリボン、なかなかやるなという感じです」と喜びをかみしめた。

神木は「大名倒産」との2作品でのブルーリボン賞初受賞で、「名誉ある賞を頂き光栄です。それぞれの監督、スタッフ、仲間たちに感謝の気持ちでいっぱい」と感慨深げ。「これからも(作品を)見てくれた方々の人生の思い出に残る芝居ができる役者になっていきたい」と意欲を新たにした。

浜辺も「シン・仮面ライダー」も対象となり、「共演するとは思っていなかった“生き物”たちと共演できた。この賞を胸に、これからも誠実に銀幕を輝かせられるよう頑張っていきます」と笑顔。神木とは「ゴジラ-1.0」の撮影後、NHK朝のテレビ小説「らんまん」でも夫婦役を演じ「2年近くご一緒して、座長として導くパワーに何度となく助けられました」と感謝した。

主演女優賞は「こんにちは、母さん」の吉永小百合が23年ぶり3度目の受賞。「長くやってこられたのも、一緒に作ってくださったスタッフさんのおかげ。元気な限り、大好きな映画の世界でやらせていただきたい」と宣言した。

佐藤浩市は81年の新人賞、02年の主演男優賞に続く助演男優賞で個人賞3冠を達成。「いろいろないい出会いがあって、さまざまなハードルを高めて変化を求めてくれた。あと少なくとも10年は役者をやっているので、まだまだ新しい自分に会ってみたい」と期待した。

今年はコロナ禍を経て4年ぶりのリアル開催。司会は前年の主演男女優賞受賞者というのが慣例で、二宮和也と倍賞千恵子が務めた。

第66回ブルーリボン賞 受賞一覧

作品賞:「ゴジラ-1.0」

監督賞:石井裕也「月」「愛にイナズマ」

主演男優賞:神木隆之介「ゴジラ-1.0」「大名倒産」

主演女優賞:吉永小百合「こんにちは、母さん」

助演男優賞:佐藤浩市「せかいのおきく」「愛にイナズマ」ほか

助演女優賞:浜辺美波「ゴジラ-1.0」「シン・仮面ライダー」

新人賞:黒川想矢「怪物」

外国作品賞:「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元

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