アカデミー賞視覚効果賞『ゴジラ-1.0』の山崎貴監督らが凱旋「素晴らしい場所だった」

『ゴジラ-1.0』凱旋
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第96回アカデミー賞で、アジア映画として初の視覚効果賞に輝いた『ゴジラ-1.0』の山崎貴監督らVFXを担当した「白組」チームが12日に帰国し、羽田空港で凱旋会見を開いた。

4人の受賞者はそれぞれ、オスカー像を持って登壇。プレゼンターのアーノルド・シュワルツェネッガーが受賞作を発表し、ダニー・デヴィートからオスカー像を受け取った。「まさかターミネーターに呼ばれるとは。本当はシュワルツェネッガーからもらいたかったけれど、後で握手できて良かった。最高の結果になってホッとしている」と安どの笑みを浮かべた。

メモを読みながら英語で受賞の喜びを語ったが、「めちゃくちゃ温かくて、僕の拙いスピーチにも頑張れという空気がひしひしと伝わってきた。心地良くて、映画の最高峰の人たちが集まっている素晴らしい場所だった」と感謝。『クリエイター/侵略者』など製作費100~400億円以上のハリウッド大作を打ち破った要因については、「少人数(35人)で少ない予算という特殊なケースを面白がってもらえたのかな。視覚効果賞は物語にいかに貢献しているかだと思うので、僕らが作ったVFXがゴジラの恐怖、絶望感が評価されたのかもしれない」と分析した。

アカデミー賞の歴史に自らの名を連ねたが、「巨大な予算をかけて凝りに凝ったハリウッドの中で結果は出せたが、まだまだだと思っている」と通過点であることを強調。その上で、「大リーグに野茂英雄投手が挑戦して道を切り開いたように、日本映画が世界を意識した映画作りになって、可能性が広がるかもしれない。僕もまだまだ作りたいものがある」と自身の今後も含め期待を口にした。

写真撮影にはヒロインを務めた浜辺美波(23)がサプライズで登場。「皆さんの喜んでいる姿と、監督の素晴らしいスピーチが…」と祝福しようすると、山崎監督が「うるさいわ」とツッコミ。さらに、オスカー像を手渡されても「うわ、おもっ。怖いから持てない」と即返却するなどほほえましい光景も見られた。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元

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