藤竜也、NYのジャパン・カッツで生涯功労賞受賞「この場所に来られとてもうれしい」

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俳優の藤竜也が日本時間の19日、米ニューヨークで開催中の北米最大の日本映画祭「ジャパン・カッツ」で出演作『大いなる不在』の上映に出席し、同映画祭初となる生涯功労賞を贈られた。

藤は「こんな素晴らしい賞をくださり、ありがとうございます」と感謝を述べ、クリスタルのトロフィを誇らしげに掲げた。続けて「この場所に来られて、とてもうれしいです」と万感の表情を浮かべた。

受賞の際の様子

ニューヨークを訪れるのは2度目。1976年、『愛のコリーダ』がニューヨーク映画祭に招待されて以来となる。その時は上映に合わせ会場のリンカーンセンターに向かったが、「とても残念で悲しいことに、検閲の問題で上映ができなかった。私たちはとてもがっかりしたし、犯罪者か何かになったような気分になった」と自嘲気味に明かした。

『大いなる不在』近浦啓監督(左)藤竜也(右)

それでも、「あれから50年たった今、私はここにいてこんなに素晴らしい賞をいただいた」と改めて喜びをかみしめ、会場からは大きな拍手が沸き起こった。さらに日本時間の20日に『愛のコリーダ』が同映画祭で上映されることになり、「50年を経て、ようやくお客さまにお礼が言えます。本当に時間の経過を感じます。映画って素晴らしいし、人生も本当に素晴らしいものです。ありがとう」と全編英語でのスピーチを締めくくった。

『大いなる不在』©2023 クレイテプス

現在日本で公開中の『大いなる不在』は、19日からニューヨークのアンジェリカ劇場、26日からロサンゼルスのレムリシアターで公開され、台湾、韓国、インドネシア、スペインでの配給も決まっている。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元

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