ニューハウス家、DOJの調査を受けてWBD取締役を辞任
スティーブン・ニューハウスとスティーブ・ミロンは、ディスカバリーがワーナーメディアと合併した際に取締役に就任した。
ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)の取締役2名、スティーブン・ニューハウスとスティーブ・ミロンが、米司法省から問い合わせを受けたことを受けて、同社での役職を辞任することなった。
「ミロンとニューハウスは、司法省から、取締役会での職務がクレイトン反トラスト法第8条に違反しているかどうかを調査していると通知を受けた後、辞任した」とWBDは声明で述べている。ミロン氏とニューハウス氏は、違反を認めることなく、エンターテインメント業界の競争のダイナミクスが変化していることを踏まえ、この問題に異議を唱えるのではなく辞任することを選択したとWBDに通知した。
「取締役会とWBDのリーダーシップチームを代表して、スティーブ・ミロンとスティーブン・ニューハウスに、ディスカバリーとワーナー・ブラザース・ディスカバリーへの並外れた貢献と長年にわたるコミットメントに感謝したいと思います」と、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーのCEOであるデビッド・ザスラフは声明の中で述べている。また、「スティーブとスティーブンは、長年にわたり賢明な助言と業界への素晴らしい洞察の源であり、この新しい会社を立ち上げ、長期的な成長への道筋をつけるうえで不可欠な役割を果たしてくれました。彼らの変わらぬサポートに心から感謝するとともに、今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます」と続けた。
WBDは、2人の辞任に伴い、取締役会のメンバーを11名に減らすと発表した。
ミロンとニューハウスはともにニューハウス家のメンバーで、チャーター、Reddit、コンデナストやアイアンマン・グループなどの非上場企業にも大きな持ち分を持つほか、WBDの発行済み株式の約8.1%を共同で所有している。
「ケーブルテレビ黎明期のディスカバリーチャンネルへの投資から、ボブ・ミロンのディスカバリー取締役会議長としての職務、そしてスティーブと私のこの取締役会での職務、そしてジョン・マローンとデビッド・ザスラフの並々ならぬ努力により、私たちはこの偉大な会社の構築に一役買ったことを誇りに思い、大株主であり続けています」とニューハウスは声明の中で述べている。「取締役会を離れることは残念ですが、WBDのために正しいことをしたいと願っています」
※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。