HBO Max、東南アジアでの成功を収めるも、Netflixが依然として市場を支配

'House of the Dragon' and 'Squid Game'
HBO『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』、Netflix『イカゲーム』 写真:Theo Whiteman/HBO; No Ju-han/Netflix
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HBO Max(以下:Max)は2024年11月にタイ、マレーシア、インドネシア、シンガポール、フィリピンの5市場に参入し、2024年第4四半期に東南アジアで140万人の加入者を獲得したと報告されている。

シンガポールを拠点とするメディア・コンサルタント会社Media Partners Asia(MPA)が発表した「東南アジア・オンライン動画消費者インサイト&分析レポート」によると、Maxはこれらの市場で、全体の純顧客追加数の26%を占め、『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』、『ビッグバン★セオリー』、『フレンズ』といった人気タイトルに支えられ、特にタイでの好調なパフォーマンスが要因とされている。

2025年にはオリジナルコンテンツの増加により、さらに加入者数が増加するとの予測がある。特に、タイを舞台にした『ホワイト・ロータス』シーズン3などが注目されており、WBDのケーブルTV顧客がMaxアプリを利用することも、加入者増加を加速させると見込まれている。

一方、Netflixは引き続き東南アジア市場で優位な位置を占めており、2024年第4四半期には純顧客追加数の48%を占めている。Netflixは韓国やアメリカのコンテンツを強化し、ローカルオリジナル制作も増加しており、2025年にはインドネシアとタイで14本のオリジナル制作を発表予定である。

Netflixは視聴シェア52%、収益シェア42%を保持しており、圧倒的な強さを見せている。しかし、インドネシアやタイではVidioやViuなどのローカルおよび地域プレーヤーが競争を激化させており、これらのサービスも成長している。また、Disney+は価格改定とサービスの再パッケージ化により、東南アジア市場での収益シェアを10%に維持している。

2024年第4四半期はストリーミングサービスにとって重要な成長の時期であり、320万件の純新規SVOD加入が追加され、東南アジアの合計加入者数は5360万件に達した。特にインドネシア、フィリピン、マレーシアでの成長が顕著で、SVOD収益は14%増加し、18億ドルに達した。インドネシアが5億5200万ドルで先頭、次いでタイが4億7300万ドルとなっている。

※この記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら

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