映画『F1』公式予告編、オーストラリアGPの数日前に公開

2025年シーズンのF1は、今週末メルボルンでのオーストラリアグランプリで幕を開けた。
シーズン開幕に先立ち、ブラッド・ピット、ハビエル・バルデム、ダムソン・イドリス、ケリー・コンドン、トビアス・メンジーズ、キム・ボドゥニア出演のF1映画『F1』の公式予告が公開された。
『トップガン:マーヴェリック』のジョセフ・コシンスキー監督による『F1』は、1990年代に壮絶なクラッシュで早期引退を余儀なくされた元F1ドライバーのソニー・ヘイズの物語だ。数十年後、チーム間を転々としていたソニーは、かつてのチームメイトで現在は苦境に立つチームオーナー(ハビエル・バルデム)の依頼で復帰し、最後の復活の機会を得る。しかしソニーは復帰するだけでなく、チームの若き有望株である新人ドライバー、ジョシュア・ピアース(ダムソン・イドリス)の指導も任される。
過去2シーズンのF1グランプリで撮影された本作は、実際のレース映像を捉えている。ピット演じるヘイズは、「大きなクラッシュまで1990年代で最も有望な天才ドライバー」として描かれ、架空のチームAPXGPでピアースを指導するために呼び戻される。
本予告はこちらから:
ルイス・ハミルトンも製作に参加している『F1』は、ワーナー・ブラザースによって劇場とIMAXで配給される予定だ。映画は2025年6月27日に北米で公開予定で、オーストリアグランプリの週末と重なることになる。
オーストラリアGP:ノリスが波乱の開幕戦で初優勝を飾る
実際のF1では、2025年のオーストラリアグランプリはハリウッド映画さながらのドラマに満ちた展開となった。
マクラーレンのランド・ノリスは、予測不能な天候、複数のクラッシュ、コース上での激しいバトルにもかかわらず、ポールポジションからスタートして開幕戦で優勝を果たした。
ノリスは序盤にレースをリードした後、コースが乾くとスリックタイヤに交換した。しかし、雨が強くなり2台のマクラーレンがコースアウトし、マックス・フェルスタッペンが一時的にリードを奪った。状況が悪化すると、フェルスタッペンはインターミディエイトタイヤに交換せざるを得なくなり、再びノリスが有利な状況となった。
ガブリエル・ボルトレートとリアム・ロースンのクラッシュによって導入された終盤のセーフティカーで、緊迫したフィニッシュとなった。フェルスタッペンは懸命に追い上げたが、ノリスは踏ん張り、優勝を果たした。メルセデスのジョージ・ラッセルが3位表彰台を獲得し、ルーキーのキミ・アントネッリとウィリアムズのアレックス・アルボンがトップ5を構成した。
ルイス・ハミルトンはピットストップを遅らせて一時的にリードしたが、10位でフィニッシュ。フェルナンド・アロンソ、カルロス・サインツ、ジャック・ドゥーハンを含む多くのドライバーがレースでリタイアする中、角田裕毅のチームメイトであるアイザック・ハジャーはフォーメーションラップでクラッシュしリタイアという結果となってしまった。
予選で印象的なパフォーマンスを見せた角田はレースをうまくマネジメントし、ポイント圏内を走行していた。しかし、雨が再び降り始めた際に角田はフェラーリ同様に1周遅くタイヤ交換したため、複数のポジションを落とし、最終的にレースを12位でフィニッシュした。この失速にもかかわらず、レーシングブルズは有望なペースを示し、角田は今後のさらなる成果を狙っている。
この刺激的な開幕戦は、予測不可能な2025年のシーズンの幕開けだ。ブラッド・ピットの『F1』映画が素晴らしいドラマをハリウッド界にもたらす一方、実際のアクションは来週末の中国グランプリに場を移して続く。
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