男性が主役になった瞬間──グラミー レッドカーペット2026、バッド・バニーの独走
グラミー賞の歴史において、これほどまでにレッドカーペットの“装い”が語られた夜は久しぶりかもしれない。
2026年のグラミー賞で、音楽と同時にファッションの勢力図を塗り替えたのが、バッド・バニーだった。
アルバム・オブ・ザ・イヤーを含む3部門を受賞したバッド・バニーは、スペイン語アルバムとして史上初の快挙を成し遂げただけでなく、米『ハリウッド・リポーター』恒例の「レッドカーペット・パワーランキング」でも圧倒的な存在感を示した。

グラミー賞レッドカーペット|男性が“主役”になった瞬間

米『ハリウッド・リポーター』がLaunchmetricsと共同で実施する「レッドカーペット・パワーランキング」は、過去3年間、同ランキングでは女性アーティストとその装いが圧倒的な影響力を示してきた。
しかし2026年のグラミー賞では、その流れが初めて覆された。
バッド・バニーが着用したのは、スキャパレリによるベルベットのタキシード。
同メゾンが男性向けに制作した初のルックという大胆な試みは、結果的にブランドをランキング首位へと押し上げ、男女を問わず、すべてのアーティストおよびブランドの中で最高値を記録した。
スキャパレリが首位に──歴史を引用した一着
スキャパレリのクリエイティブ・ディレクター、ダニエル・ローズベリーが手がけたこのタキシードは、創業者エルザ・スキャパレリが1937年に発表した香水「ショッキング」のボトルデザインから着想を得たもの。
背中に施されたコルセット風のレースアップや、砕いたガラスを用いたボタンなど、メゾンの歴史を現代的に再構築している。
このルックによって、スキャパレリは約920万ドル(約14億円相当)のメディア・インパクト・バリュー(MIV)を獲得。
“通好み”とされてきたブランドが、一夜にしてメインストリームへと躍り出た。
グラミー賞レッドカーペット|女性部門ではサブリナ・カーペンターが存在感

女性アーティスト部門で高評価を集めたのは、サブリナ・カーペンター。
アレッサンドロ・ミケーレによるヴァレンティノのカスタムドレスは、多くのベストドレッサー・リストに名を連ねた。
一方で、チャペル・ローンが着用したミュグレーの大胆なガウンは賛否を呼びつつも、SNS上で圧倒的な話題性を獲得。
ポジティブか否かを問わず、「語られた量」が影響力へと直結するランキングの特性を象徴する結果となった。

グラミー賞レッドカーペット【男性部門】:圧倒的な一強状態となった2026年

男性トップ5の合計MIVが約1150万ドル(約18億円)だったのに対し、バッド・バニーひとりで840万ドル(約13億円)超。
この数字が、彼の“独走”ぶりを如実に物語っている。
とはいえ、ファレル・ウィリアムス(ルイ・ヴィトン着用)や、新星ソンバー(ヴァレンティノ着用)といった存在も、次世代のスタイル・アイコンとしてグラミー賞2026年のレッドカーペットにて強い印象を残した。

ジュエリー&アクセサリー部門も激戦

ジュエリー部門では、ヘイリー・ビーバーの影響力が際立ち、セレブ御用達の高級ジュエリーブランド、ロレイン・シュワルツが首位に。
30カラットのダイヤモンドを配したカスタムネックレスが、SNS上で大きな反響を呼んだ。
アクセサリー部門では、クリスチャン・ルブタンが多数のスターを足元から支え、トップに立っている。
ファッションが“物語”になる時代へ

米『ハリウッド・リポーター』のレッドカーペット分析が示すのは、ブランド力以上に「誰が、どう着るか」が重要な時代に入ったという事実だ。
その象徴として、2026年のグラミー賞レッドカーペットではバッド・バニーが名を刻むことになった。
次なるランキング対象は、3月に開催されるアクターズ・アワード(旧SAG賞)。
この勢力図は、まだ塗り替えられる余地を残している。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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