マクラーレン、オーストリアGPでワンツー!ブラッド・ピットはF1マシンを操縦

ランド・ノリス選手とブラッド・ピット ©︎SHIGA SPORTS JAPAN
ランド・ノリス選手とブラッド・ピット ©︎SHIGA SPORTS JAPAN
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現在公開中の新作映画『F1/エフワン』の主演俳優ブラッド・ピットが今週、スクリーンを飛び出し、テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズでマクラーレンの2023年型MCL60を運転した。

マクラーレンCEOのザク・ブラウン氏が企画したこの体験は、映画『F1/エフワン』で架空の元F1ドライバー、ソニー・ヘイズを演じたブラッド・ピットにとって、新たな節目となった。

マシンを操縦したピットは「非常に興奮しました」と語り、「地面に押し付けられる力、時速約320kmでの集中力——他に類を見ないものですね」と続けた。現在60歳のピットが操るマシンは最高時速317kmに達したが、時速320kmに到達しなかったことを「少し残念でした」と振り返った。

マクラーレンF1のランド・ノリス選手、F1オーストリアGPにて ©︎SHIGA SPORTS JAPAN
マクラーレンF1のランド・ノリス選手、F1オーストリアGPにて ©︎SHIGA SPORTS JAPAN

ブラッド・ピットがオースティンでラップを重ねている間、マクラーレンの本物のドライバーたちは遠く離れたオーストリア・シュピールベルクのレッドブル・リンクで結果を残していた。

F1オーストリアGPでは、ランド・ノリス選手がチームメイトのオスカー・ピアストリ選手との激しいバトルを制し、2025年シーズン3勝目を挙げた。

マクラーレンの2人のドライバーは圧倒的なワンツーフィニッシュを決め、ノリス選手がピアストリ選手に2.6秒差をつけてチェッカーフラッグを受けた。フェラーリのシャルル・ルクレール選手は、約20秒遅れで3位となった。

さらにフェラーリのルイス・ハミルトン選手が4位、メルセデスのジョージ・ラッセル選手が5位に続いた。リアム・ローソン選手はレーシング・ブルズで6位入賞を果たし、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソ選手が7位でフィニッシュした。

ルーキーのガブリエル・ボルトレート選手が8位でF1初ポイントを獲得し、キック・ザウバーはニコ・ヒュルケンベルグ選手がグリッド20番手から9位まで追い上げ、ダブル入賞を果たした。そして、ハースのエステバン・オコン選手が10位に入り、ポイント圏を締めくくった。

しかしレッドブルにとって、ホームサーキットでのオーストリアGPは忘れたい一戦となった。マックス・フェルスタッペン選手のレースは、メルセデスのルーキー、アンドレア・キミ・アントネッリ選手との接触により1周目で終了した。

フェルスタッペン選手は好スタートを切り、第1コーナーでレーシング・ブルズのローソン選手をオーバーテイクし、第3コーナーでラッセル選手に挑んでいた。しかし9番手スタートのアントネッリ選手がブレーキングでロックアップし、フェルスタッペン選手に接触、両ドライバーがリタイアとなりセーフティカーが導入された。

角田裕毅選手、F1オーストリアGPにて ©︎SHIGA SPORTS JAPAN
角田裕毅選手、F1オーストリアGPにて ©︎SHIGA SPORTS JAPAN

日本人ドライバーの角田裕毅選手は、フェルスタッペン選手、アントネッリ選手、アレックス・アルボン選手、ピエール・ガスリー選手がすべてリタイアするという事態によって、チャンスを掴めたように見えた。角田選手は序盤に順位を上げたが、ハースのオコン選手の後ろで行き詰まり、不満が見てとれた。

アストンマーティンのランス・ストロール選手、アルピーヌのフランコ・コラピント選手との軽微な接触の後、角田選手は接触を引き起こしたとして10秒ペナルティを科された。このペナルティと更なるピットストップにより、現実的なポイント獲得の可能性は失われた。レース終盤に起きたタイヤトラブルがさらに足を引っ張り、最終的に最下位という結果に終わった。

オーストリアの次は、モータースポーツの発祥地であり最も象徴的なサーキットのひとつである英国・シルバーストーンにてF1イギリスGPが開催される。例年通り、パドックにはハリウッドや音楽界のスターたちが集まることが予想され、「F1マシンを操縦する」というセレブリティの新たな夢が生まれるだろう。

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