【FオランダGP決勝】ピアストリが勝利―角田は9番手

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2025年F1オランダGP決勝が行われ、マクラーレンのオスカー・ピアストリが勝利を飾った。

地元の英雄、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが2位でフィニッシュし、レーシングブルズのルーキー、アイザック・ハジャーが3位で、初のF1表彰台を獲得した。

4位にはメルセデスのジョージ・ラッセル、5位にはウィリアムズのアレクサンダー・アルボン、6位にはハースのオリバー・ベアマン、7位と8位にはアストンマーチンがランス・ストロール、フェルナンド・アロンソと続き、9位に角田裕毅、10位には、エステバン・オコンが入賞し10位を締め括った。

レースはまさにカオスを極める展開となった。すべてのプラクティスセッションでトップタイムを記録し、フロントロウからスタートしたランド・ノリスは、マシントラブルに見舞われ65周目で無念のリタイア。さらに、フェラーリの2台も相次いでリタイアを喫し、波乱の結末を迎えることとなった。

角田裕毅、8戦ぶり入賞に安堵と複雑な思い「こみ上げるものがあった」

2025年F1オランダGP決勝で9位に入り、8戦ぶりのポイント獲得を果たした角田裕毅が、レース後の取材で率直な胸の内を明かした。久々の入賞に安堵の表情を見せる一方で、その道のりは決して平坦ではなく、「複雑な気持ち」が交錯するレースだったという。

角田はレースを振り返り、「すごく複雑な気持ちというか、こみ上げるものがあったが、今回はポイントを取れて良かった」と素直な感想を口にした。セーフティーカーのタイミングなどで不利な展開が続き、さらに終盤のスティントではトラブルを抱え、リタイアの可能性すらあったという。

「その状況で、絶対にポイントを取らなくてはいけないと分かっていた。だから達成できたのは良かった」と、結果に対する安堵をにじませた。

レース中に起きていたトラブルについて、詳細は明かさなかったものの、「セーフティーカーの方が速いくらいで、追いつけないほどの問題だった」と深刻さを示唆した。それでもチームがダメージを最小限に抑え、走行可能な状態にまで修復してくれたという。

その影響で、角田は通常とは大きく異なるドライビングを強いられた。「普通ではあり得ない走りをした」と語りながらも、「すぐに適応してポジションを上げられたのは良かった」と、自身の対応力を前向きに評価した。一方で、その選択が「かなりリスクの大きいものだった」ことも認めている。

タイヤ戦略については、ソフトとハードでロングランを行ったが、「良くもなく、悪くもなく、まあまあ」と冷静に分析。前日の予選で感じていたフィーリングやタイミングのズレについては、後から「少しダメージがあった」と聞かされたものの、その原因については「正直分からない」と語った。

また、このレースでは古巣レーシングブルズのアイザック・ハジャーが表彰台に上がった。これについて角田は、自身が昨年表彰台を目指していたことへの未練を否定し、「僕自身、レーシングブルズをここまでパフォーマンスを上げられるようにしたと思っている」と述べた。

現在は全く異なる立場にあるとした上で、「レーシングブルズには『おめでとう』と言いたいし、祝福したい。ハジャーも最大限のパフォーマンスを発揮できたと思うので、彼にもお祝いを伝えたい」と、かつてのチームと元チームメイトへの敬意を示した。

8戦ぶりのポイントは、角田にとって結果以上に意味のある一歩となった。困難な状況下でも適応し、走り切ったこの一戦が、今後の巻き返しにつながるか注目される。

2025年F1 オランダGP 決勝 順位・結果

1.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
2.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
3.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
4.ジョージ・ラッセル(メルセデス)
5.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
6.オリバー・ベアマン(ハース)
7.ランス・ストロール(アストンマーティン)
8.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
9.角田裕毅(レッドブル)
10.エステバン・オコン(ハース)
11.フランコ・コラピント(アルピーヌ)
12.リアム・ローソン(レーシングブルズ)
13.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
14.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
15.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
16.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
17.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
DNF.ランド・ノリス(マクラーレン)
DNF.シャルル・ルクレール(フェラーリ)
DNF.ルイス・ハミルトン(フェラーリ)

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