HIKARI監督、ベルリン国際映画祭2026審査員に選出 『レンタル・ファミリー』で世界的評価
ベルリン国際映画祭2026の国際審査員に、日本人監督HIKARIが選出された。
『レンタル・ファミリー』で世界的評価を高める中、ペ・ドゥナら国際派映画人と肩を並べる形だ。
“ベルリナーレが育てた才能”が、今度は作品を選ぶ側として戻ってくる。
第76回ベルリン国際映画祭(通称:ベルリナーレ)の国際審査員団が発表され、韓国を代表する俳優ペ・ドゥナ、日本人監督HIKARI、そして『関心領域』のプロデューサー、エヴァ・プシュチンスカら、国際的に活躍する映画人が名を連ねた。
2026年のベルリナーレは、2月12日から2月22日まで開催。審査員団は、議長を務めるドイツ映画界の巨匠ヴィム・ヴェンダースのもと、金熊賞および銀熊賞の行方を決定する。
今回の審査員には、ペ・ドゥナ、エヴァ・プシュチンスカ、レイナルド・マーカス・グリーンらに加え、HIKARI、ミン・バハドゥール・バム、シヴェンドラ・シン・ドゥンガルプールが名を連ねる。
ペ・ドゥナ、アジアとハリウッドをつなぐ存在として審査員に
ペ・ドゥナは、ポン・ジュノ監督の『ほえる犬は噛まない』(2000)『グエムル-漢江の怪物-』(2006)などで知られる韓国映画界屈指の演技派俳優。さらに『クラウド アトラス』(2012)やNetflix映画『REBEL MOON ― パート1:炎の子』(2023)など、国際的なキャリアでも高く評価されてきた。
2026年には、ケイト・ブランシェット主演のSFコメディ映画『Alpha Gang(原題)』への出演も控えており、俳優として今なお第一線を走り続けている。
『関心領域』プロデューサーが参加、賞レースの視点も反映
プロデューサーのエヴァ・プシュチンスカは、映画『イーダ』(2014)や『COLD WAR あの歌、2つの心』(2019)でアカデミー賞に輝いたほか、近年では『関心領域』のプロデューサーとして知られ、キーラン・カルキンがアカデミー賞助演男優賞に輝いた『リアル・ペイン~心の旅~』も手がけた。1995年からポーランドの名門プロダクション「Opus Film」に所属し、ヨーロッパ映画界を長年支えてきた存在だ。
HIKARI監督、ベルリンに“帰還”
日本人監督のHIKARIは長編デビュー作で評価を受けた映画祭への審査員としての参加となる。
長編デビュー作『37セカンズ』(2019)がベルリナーレ・パノラマ部門で観客賞を受賞し、国際的評価を確立。最新作でブレンダン・フレイザー主演の『レンタル・ファミリー』はトロント国際映画祭でプレミア上映され、家族と孤独を描いた繊細な演出が注目を集めた。
日本人監督のHIKARIにとって、長編デビュー作で高い評価を受けたベルリン国際映画祭への審査員参加となる。

世界各地の映画文化を代表する顔ぶれ
そのほか、2024年にネパール映画として史上初めて金熊賞コンペに進出した『Shambhala(英題)』のミン・バハドゥール・バム、インド映画保存財団(Film Heritage Foundation)創設者であり、ドキュメンタリー『セルロイド・マン』の監督としても知られるシヴェンドラ・シン・ドゥンガルプールが参加。
ドゥンガルプールは、映画遺産の保護と修復への貢献により、2025年に国際的な表彰も受けている。
受賞結果は2月21日に発表
2026年ベルリン国際映画祭の受賞結果は、2月21日にベルリンで開催されるガラセレモニーで発表される予定。アート性と社会性を兼ね備えた作品が評価されるベルリナーレにおいて、今回の多様性に富んだ審査員構成がどのような選択を下すのか、注目が集まる。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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