釜山国際映画祭『愚か者の身分』の北村匠海、林裕太、綾野剛がそろって最優秀俳優賞を受賞
映画『愚か者の身分』 ©2025 映画「愚か者の身分」製作委員会
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第30回釜山国際映画祭のクロージングセレモニーが26日に行われ、コンペティション部⾨に選出された『愚か者の⾝分』の北村匠海、林裕太、綾野剛がそろって最優秀俳優賞を受賞した。
大藪春彦新人賞を受賞した西尾潤氏の同名小説を原作に、新宿・歌舞伎町で闇ビジネスに手を染める世代の違う3人が裏社会から逃げ出そうとする物語。審査員は「それぞれに個性がありながらも、完ぺきに調和した3⼈の若い俳優たちの演技は、セリフに若々しいエネルギーを吹き込み、観客が登場人物とともに笑い、涙し、成長できる特別な力を示していた」と授賞理由を説明した。
3人は公式上映後に帰国していたが、林が代表して渡韓し授賞式に出席し「まだ実感が湧かない。僕たちの作った映画が称賛され、評価され形になったことが凄くすごく嬉しい」と喜びをかみしめた。
続けて、「この映画において最も⼤切なことは、⽣きようとすることは決して愚かな選択肢ではないということです。たとえ大きな夢や意義を⾒いださなくても、⾃分を⽀えてくれる誰かがいるなら、ここに⽣きる意味はおおいにあるということだと思っています」と強調。そして、「それを教えてくれたのがこの映画であり、北村さん、綾野さんです。今⽇のこの特別な瞬間、感情を⽇本に帰って3⼈で分かち合いたい」と語り、撮影中にお守りにしていたという北村と綾野のアクリルスタンドを披露した。
北村は、「率直に3⼈で獲るというのが凄いこと」、綾野も「三人で一人の感情としてとらえてもらえたことがとてもうれしい」と、それぞれ喜びのコメントを寄せた。
『愚か者の身分』は、10月24日に全国で公開される。
記事:The Hollywood Reporter Japan 特派員 鈴木元
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