『裸の銃を持つ男』リブートにオリジナル版監督デヴィッド・ザッカーがコメント!期待と複雑な心境を明かす【独占】

パラマウント・ピクチャーズの『裸の銃を持つ男』で、フランク・ドレビン・ジュニアを演じるリーアム・ニーソン Paramount Pictures
パラマウント・ピクチャーズの『裸の銃を持つ男』で、フランク・ドレビン・ジュニアを演じるリーアム・ニーソン Paramount Pictures
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オリジナル版『裸の銃を持つ男』のデヴィッド・ザッカー監督は米『ハリウッド・リポーター』に対し、リブート版に対する心境を語った。また、リブート版監督のアキヴァ・シェイファーと連絡を取っていることを明かした。

ザッカーは、リーアム・ニーソンパメラ・アンダーソンが出演するリブート版が高く評価されていることを好意的に受け止めている。ただし、自身がリブート版を観るつもりはないという。

ザッカーはシリーズ第4作の脚本を執筆していた。しかし、1988年のオリジナル版『裸の銃を持つ男』の制作メンバーがリブート版の制作に関わることはなく、ザッカーは不満を示している。

シェイファーが監督を務めるリブート版では、同シリーズ1~3作、そして原案となった『フライング・コップ 知能指数0分署』に登場するフランク・ドレビンの息子役をニーソンが演じている。このリブート版は今週末、全米興行収入1,700万ドル(約25億円)を記録し、3位にランクインした。これは低予算のコメディとしては好成績だ。

ザッカーは米『ハリウッド・リポーター』に対し、「映画館でコメディ、特にパロディー作品の需要が高いことが分かり、とても興奮している」と語った。また、「監督のことは大好きだし、彼の成功を心から願っている。『レビューも好評だし、興行も順調だと聞いています』とメッセージを送ったら、彼はとても喜んでくれた。今月末の落ち着いた頃に会えるだろう」とし、シェイファー監督との関係が良好であることを明かした。

しかし、ザッカーは「リブート版を観る予定はない」と認めている。ザッカーは過去、パット・プロフトとマイク・マクマナスと共に『裸の銃を持つ男』第4作の脚本を執筆し、パラマウントに提出したという。その脚本はドレビンの息子を中心とした内容だった。

1991年の映画『裸の銃を持つ男 PART2 1/2』 のセットにて、レスリー・ニールセン(左)とデヴィッド・ザッカー(右) Courtesy of Everett Collection
1991年の映画『裸の銃を持つ男 PART2 1/2』 のセットにて、レスリー・ニールセン(左)とデヴィッド・ザッカー(右) Courtesy of Everett Collection

「アキヴァには観るつもりはないと伝えた。私は、他人が私の作品をもとに作った映画は一切観ない。それで構わない」とザッカーは笑顔で語った。アキヴァは初期の編集版の試写にザッカーを誘ったが、ザッカーは「何も手助けできることはない」と伝えて断ったという。あくまでも「彼の映画がダメだったというわけではない」と、リブート版に否定的ではないことを強調した。

ザッカーはパラマウントからエグゼクティブ・プロデューサーのオファーを受けたが、「躊躇なく断った。最初から関わっていない作品にはクレジットを入れないし、報酬も必要ない」「もし(リブート版が)大ヒットしたら、アキヴァがクレジットされるべきだし、彼にはその資格がある」と語った。

さらに、リブート版のプロデューサーであるセス・マクファーレンはザッカーとの電話で、『裸の銃を持つ男』『フライングハイ』『トップ・シークレット』などザッカーの監督作品がどれほど好きかを語り尽くした。これに対してザッカーは、「セスからの電話は嬉しかったけど、『今回は名前を出せない』と丁寧に伝えた」という。

ザッカーが当初『裸の銃を持つ男』シリーズ第4作として練った構想は、現在『カウンターインテリジェンス』プロジェクトと題して進められている。彼は『裸の銃を持つ男』リブート版をめぐる話題が、このプロジェクトの追い風となることを期待している。また、ザッカーは『The Star of Malta(原題)』というノワール風パロディの脚本も抱えており、近日中に低予算で撮影を開始する計画だ。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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