綾野剛、事実を基にした主演映画『でっちあげ』に絶対の自信「渾身の作品が誕生した」

(前列左から)三池崇史監督、亀梨和也、綾野剛、柴咲コウ、三浦綺羅(後列同)小林薫、迫田孝也、光石研、木村文乃、北村一輝、大倉孝二©︎The Hollywood Reporter Japan
(前列左から)三池崇史監督、亀梨和也、綾野剛、柴咲コウ、三浦綺羅(後列同)小林薫、迫田孝也、光石研、木村文乃、北村一輝、大倉孝二©︎The Hollywood Reporter Japan
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三池崇史監督の最新作で俳優の綾野剛が主演する映画『でっちあげ~殺人教師と呼ばれた男』のプレミアイベントが16日、東京・文京区のカナデビアホールで行われた。

2003年、日本で初めて教師による児童へのいじめが認定され体罰事件を描いた、福田ますみ氏のルポタージュ「でっちあげ 福岡[殺人教師]事件の真相」を原作にした物語。三池監督、綾野をはじめ柴咲コウ亀梨和也、大倉孝二、迫田孝也、三浦綺羅木村文乃光石研、北村一輝、小林薫がレッドカーペットと舞台挨拶に登場した。

綾野剛と柴咲コウ©︎The Hollywood Reporter Japan
綾野剛と柴咲コウ©︎The Hollywood Reporter Japan

主人公の小学校教師を演じた綾野は、「ここに立てることがとてもうれしい。最高の気持ち」と第一声。続けて「渾身の作品が誕生しました。俳優部をはじめ各部署の繊細さ、濃密さをギュッと圧縮して一本の作品にしました。今まで体験したことのない時間を提供できる」と豪語した。

三池監督も、直接的ではない言葉、世論の暴力の描写に挑み「(上映が)始まったら、皆さんを地獄に突き落とします」と大胆発言。その上で、「特別な悲劇ではなく、日常でいつ起こってもおかしくない身近な題材。登場人物一人一人の気持ちに共感できるはず」と自信のほどを語った。

ただ、いじめを告発し裁判を起こす母親役の柴咲に対しては「共感率は低いかも。黙って立っているだけで怖い」とニヤリ。その柴咲は、「そうか?」とツッコみつつ「演じる人は監督ありき。監督が求めているものを出したくてしようがない。それが情熱になってお芝居に表れる。監督に転がされていたんです」と抗弁した。

木村文乃と亀梨和也 ©︎The Hollywood Reporter Japan
木村文乃と亀梨和也 ©︎The Hollywood Reporter Japan

事件を煽情的に報じる週刊誌記者役の亀梨は、「どの目線で追いかけるかによって、それぞれの感想があると思う。どのパートも、人間誰しも側面は一つではないということを凄く考えさせられる」とアピールした。

綾野と亀梨は、2011年の日本テレビのドラマ「妖怪人間ベム」以来の共演。二人が雨の中でぶつかるシーンについて綾野は、「しっかりと印象に残っている」と振り返った。本番前に突然、暴風雨が吹き荒れる状況になった中で撮影され、亀梨は「立っているだけで溺れる感じで、ライブ感があった。その後、10分くらいしたら晴れ間が見えたからね」と述懐。綾野が「亀ちゃんが本当の嵐を呼んでくれた」と水を向けると、「直系の先輩なので来てくれました」と、来春に行うライブツアー活動を終了する先輩グループを引き合いに出して会場の笑いを誘った。

『でっちあげ~殺人教師と呼ばれた男』は、6月27日に全国で公開される。

「今まで体験したことのない時間を提供できる」と自信を見せた綾野剛 ©︎The Hollywood Reporter Japan
「今まで体験したことのない時間を提供できる」と自信を見せた綾野剛 ©︎The Hollywood Reporter Japan

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元

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