玉田真也監督、オダギリジョー主演『夏の砂の上』上海国際映画祭で審査員特別賞を受賞

上海国際映画祭へ参加した玉田真也監督、主演で共同プロデューサーのオダギリジョー、髙石あかり
上海国際映画祭へ参加した玉田真也監督、主演で共同プロデューサーのオダギリジョー、髙石あかり
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第27回上海国際映画祭のクロージングセレモニーが21日行われ、日本から唯一コンペティション部門に選出された『夏の砂の上』が審査員特別賞を受賞した。

日本映画の同賞は2002年『リリィ・シュシュのすべて』以来23年ぶり2度目。授賞式には玉田真也監督、主演で共同プロデューサーのオダギリジョー、髙石あかりが出席。玉田監督は、「大変光栄です。オダギリさん、髙石さんの演技が土台になってこそ頂けた賞」と喜びをかみしめた。

松田正隆氏の名作戯曲を、2022年に舞台を上演したことのある玉田監督が自ら脚本を執筆して映画化。息子を失って生きる時間が止まってしまった主人公が、めいとの共同生活を通して希望の光をつかみ取ろうとする物語だ。

玉田監督は授賞式後の会見で、「ずっと念願だった企画。考えられる限りの最高の出演者に集まっていただいて、ベストを尽くした作品なので一つの結果が出てうれしい」と笑顔。

プロデューサーを買って出たオダギリも、「海外で日本の作品が選ばれるというのは、ちゃんと伝わっているんだなと安心するし、(映画作りを)これからも頑張っていこうという活力になります」と意欲を新たにした。

オーディションでヒロインに選ばれた髙石は「お二人に選んでいただいたことで、素敵な場所に立てています」と感謝。「自分の俳優人生にとってすごく大切な作品。まずは日本の方に届けていきたい」と、7月4日の公開に期待を寄せた。

記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元

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