遠藤雄弥『男神』で子煩悩な父親役に歓喜「人をあやめたり裏切る役多かったので…」
YouTubeで注目されたサイト「怖い話階段朗読」を原案とした映画『男神』の完成披露上映会が26日、東京・TOHOシネマズ日本橋で行われ、主演の遠藤雄弥をはじめ彩凪翔、岩橋玄樹、須田亜香里、アナスタシア、井上雅貴監督が上映前の舞台挨拶に登壇した。
失踪した息子を探すため、建築現場に突如現れた「穴」の奥に向かった父親が体験する恐怖を描く、日本独自の文化や因習に根差したファンタジーホラー。父親役の遠藤は、「直近は人をあやめたり、裏切る役が多かったので、子煩悩な父親がやっと来たという感じ。衣装も黒ばかりだったので、白シャツは新鮮でした」と声を弾ませた。
宝塚の男役元トップスターの彩凪は、遠藤の妻役で「人として強い女性なので、一つ一つを大切にしながら、映画の経験もわずかなので監督と相談しながらしっかり演じた。遠藤さんが優しく導いてくださり、体当たりの芝居ができた」と満足げ。遠藤も「そんじょそこらのメンズより男前の方の旦那なのでプレッシャーはあったが、コミュニケーションを取ってくれてやりやすかった」と応じた。
映画初出演の岩橋は、テーマ曲も手掛け「アーティスト、俳優が一度にできて、経験値が物凄く上がりました。(テーマ曲の)歌詞も内容をしっかり考えて書いたので、この中で一番見ていると思う」と笑顔。「見れば見るほどいろいろな考察ができるので、20回は見てください」とアピールした。
岩橋の姉で、建設現場の作業員役の須田は「ガテン系の役が珍しい、意外と言ってもらえ、皆がアイドルのイメージを持ってくれているがうれしかった」と笑顔。「きょうだいで泥だらけになるので、泥とメイクを落とすと爽快だった。重機もしっかり扱っているので注目して」と胸を張った。
脚本も手掛けた井上監督は、「いろいろなキャラクターが出てくるが、皆さんにはのびのび演じてほしかった。それぞれが自分のキャラクターを取り込んで、考えた上で演じてくれたのでその面白さも感じてほしい」と話した。
『男神』は、9月19日に全国で公開される。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元
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