福山雅治『ブラック・ショーマン』での吹き替えなしのマジックに矜持「感動のドミノ倒しの1枚目」
歌手で俳優の福山雅治が主演の映画『ブラック・ショーマン』が12日、全国366館で封切られた。福山は共演の有村架純、岡崎紗絵、伊藤淳史、生瀬勝久、田中亮監督とともに東京・TOHOシネマズ日比谷で初日舞台挨拶。観客とともに主人公の決めゼリフ「イッツ・ショータイム」を唱和し、公開を祝った。
直木賞作家の東野圭吾氏の小説「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」が原作。同氏の『容疑者Xの献身』(2008)などで天才物理学者・湯川学を演じてきた福山の「ダークヒーローを演じてみたい」という言葉に触発されて書き下ろした作品だ。
元マジシャンの神尾武史が、兄が殺された事件の謎を追うミステリー。有村演じるめいの真世とバディを組み、事件解決のためには手段を選ばずマジックを駆使した手法で真相に迫っていく。
撮影前の数か月をかけて特訓を積み、劇中で披露するマジックは全て吹き替えなしで挑戦。その成果はクランクインの日に早速発揮されたという。事件現場に現れ、刑事のジャケットからスマートフォンを抜き取るなど、さまざまなマジックを仕掛け情報を引き出す導入となるシーンだ。
1カットの長回しで撮影され、完成した作品を見た刑事役の生瀬は「あそこはCGでも良かったんじゃないの?」と懐疑的。だが、福山は「感動のドミノ倒しの1枚目を生み出す。そのためには本当にやる。ある種のアクションで、セリフのタイミングなども追求し、あのシーンで現場の士気がグッと上がった」と胸を張った。生瀬も「名言だ」と感心するしかなかった。
東野氏からも「原作者としても、息つく暇もない見事なエンタテインメントでした」と祝福のメッセージが届いた。さらに、「次はトム・クルーズばりのアクションなどはいかがでしょうか」とまさかのムチャぶり。福山は苦笑しつつも、「飛行機につかまってそのまま飛んでいくやつですよね。先生が飛べというなら飛ぶしかない。よろしくお願いします」と意欲を見せていた。
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取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元
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