行定勲監督、スピッツの楽曲原案の『楓』を自信のアピール「誇れる映画になった」

(左から)行定勲監督、石井杏奈、福原遥、福士蒼汰、宮沢氷魚、宮近海斗
(左から)行定勲監督、石井杏奈、福原遥、福士蒼汰、宮沢氷魚、宮近海斗 写真:The Hollywood Reporter Japan
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人気バンド「スピッツ」の楽曲を原案に映画化した『楓』の完成披露試写会が13日、東京都内のユナイテッド・シネマ・アクアシティお台場で行われた。ダブル主演の福士蒼汰福原遥、共演の宮沢氷魚、石井杏奈、Travis Japan宮近海斗行定勲監督が上映前の舞台挨拶に登壇した。

事故で恋人を失ったショックをいやそうと、双子の兄が身代わりとなる切ないラブストーリー。行定監督は、「プロデューサーの『スピッツ、好きですか?』から始まった。(ボーカルの)草野マサムネさんとは1歳違いで、青春が共にあって影響を受けたバンド。正直プレッシャーの方が大きかったが、普遍的なラブストーリーで甘さだけでなく、ビターな部分を描くことができたらということを意識した」と、製作意図を説明した。

福士蒼汰
福士蒼汰 写真:The Hollywood Reporter Japan
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双子の2役を演じた福士は、出演オファーを受け「非常にビックリした」と素直な思いを吐露。それでも、「5歳の時にリリースされた曲だけれど、当たり前のように知っていてカラオケでもよく歌っていた。その世界の住人になって芝居ができることが感慨深くてワクワクした」と満足げに振り返った。

福原も、生まれた年に発売された楽曲だが「小さい頃から聴いていた大好きなアーティストなので、勝手に運命を感じました。緊張や不安もあったけれど、やりたいという気持ちが大きかった」と笑顔。「私自身も涙する場面が多く、役の気持ちを考えるほど苦しくなったけれど、立ち上がって一歩前に踏み出す力強さに背中を押された部分も多かった」と明かした。

福原遥
福原遥 写真:The Hollywood Reporter Japan

行定監督は、「映画はキャスティングで80%は決まると言われる。今回は本当にうまくいったなと思う。一人一人のキャラクターが豊かで、映っていないところまで感じられてグッとくる場面も多く、この人たちの人生が垣間見えた」とキャスト陣を絶賛。そして、「人間の魂の姿が描かれていて、一筋縄ではいかない楽曲だったが、誇れる映画になった」と自信のほどをアピールした。

『楓』は、12月19日に全国で公開される。

映画『楓』行定勲監督
行定勲監督 写真:The Hollywood Reporter Japan

▼映画『楓』予告編

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取材/記事:The Hollywood Reporter Japan 特派員 鈴木元

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