堺雅人×井川遥『平場の月』初日舞台挨拶|自転車二人乗りでヒャッホーイ!
浅倉かすみ氏の山本周五郎賞を受賞したベストセラー小説を映画化した『平場の月』が14日、全国320館で封切られ、主演の堺雅人をはじめ井川遥、坂元愛登、一色香澄と土井裕泰監督が初日舞台挨拶を東京・TOHOシネマズで行った。
中学生時代の初恋を50歳を過ぎてから再会して実らせるラブストーリーで、原作は映画化が発表された後、累計26万部を売り上げる人気作となった。上映後、満員の観客からスタンディングオベーションで迎えられた堺は「のこのこ出ていってお客さんが興ざめしたらイヤだと思っていたけれど、温かい拍手をいただけて全員がホッとしていると思う」と安どの笑みを浮かべた。

さらに、「この後、1人ずつお茶を飲みながら話したいくらい。番宣でテレビに出ても、皆が盛り上がるんです。それくらい魅力のある物語」と自信。その上で、「感じのいいさざ波が起こる作品で、皆さんに届いたことを心から喜んでいます。ただ、名前の付けようがなくて、ラブストーリーだけれどそれだけもないし、大人の恋だけでもない。説明すればするほど逃げていく感じ。適切な言葉を思い付いたら、ぜひ投稿してください」と呼びかけた。
一方の井川は、「一筋縄ではいかない、意地っ張りで本心を見せないけれど、生きていく中で柔らかさを出すために日々悩んで、もがきながら演じていた」と回想。土井監督は、「気持ちの扉をどこまで開けるかによって全然変わってくる。一つ一つ積み重ねていったけれど、役柄上はやせていかなければいけないので大変だったと思う」とねぎらった。

劇中には自転車で二人乗りをするシーンがあり、堺は「ヒャッホーイって感じでやっていました。無邪気な井川さんの姿を見ていると楽しかった」と独特の擬音を使って述懐。井川も、「私がちょっと意地悪して、途中でひょいと飛び降りたりしていましたね」と振り返っていた。
同様の場面が中学生時代を演じた2人にもあり、坂元は「二人乗りをしたことがなくて、こげるのか不安がずっとあったし、一色さんが後ろに乗っているし、もうビクビクでした」と苦笑。対する一色は、「でこぼこ道で、スリルを味わいながら楽しんでいました」と笑顔で話した。

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取材/記事:The Hollywood Reporter Japan 特派員 鈴木元
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