ムロツヨシ主演『新解釈・幕末伝』満席スタートに感激「皆が笑っていい顔をなさっている」
俳優のムロツヨシと佐藤二朗のダブル主演を務める、福田雄一監督の最新作『新解釈・幕末伝』が19日、全国357館で封切られた。
本作は、ムロが3年ほど前に福田監督に持ち込んだ念願の企画。坂本龍馬や西郷隆盛ら幕末の志士たちを独自の視点で掘り下げた喜劇だ。ムロと佐藤は福田監督の長編映画20作のうち19作に出演しているが、本作がともに初主演作となる。

山田孝之、広瀬アリスを加えた5人は、東京・TOHOシネマズ日比谷で初日舞台挨拶に登壇した。龍馬役のムロは満席の会場を見渡し、「初日おめでとう、ありがとう。満席大好き。皆が笑っていい顔をなさっている。感謝しかありません」と喜びをかみしめた。
さらに、「争いがなく時代を動かしたという可能性、希望を共有できたんじゃないかと思う。これからも恥ずかしいが、笑わせたい欲、笑われるのではないかという怖さを持って喜劇役者をやっていきたい」と新たな意欲。西郷に扮した佐藤は、「年の瀬に深く考えずに見られる喜劇があるのはいいこと。いい意味で見る人を選ばないので、老若男女に見てもらいたい」とアピールした。

福田組初参加となり、龍馬の妻・おりょうを体当たりで演じた広瀬は「台本をそのままお芝居で出したら、ああなっちゃいました」と照れ笑い。しかし、ムロが「全身タイツ芝居というか、想像しているよりさらにやり切った。アリスちゃんが主役です」と絶賛。佐藤も、「ここまで思い切ってやれる女優は希有、むちゃくちゃでしたが、なかなかいない貴重な存在」と褒めちぎった。「台本をそのまま芝居に出したらああなりました。インパクトは残せたかな」と誇らしげに語った。

今年1年を漢字1字で振り返るお題に、佐藤は「応」と記し「周りに変化があって、それに身を任せて順応、対応することの大事さを感じた」と説明。ムロは「幕」とし「今年の初めに舞台の幕が開き、全国ツアーをして幕が閉じた。そして『幕末伝』です」と自信ありげに宣言。しかし、客席からは笑いが起きず「何でしょう、この反応」と不満を漏らしていた。

取材/記事:The Hollywood Reporter Japan 特派員 鈴木元
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