石原さとみ『ミッシング』で娘が失踪する母親役を熱演「彼女の苦しさ、つらさが少しでも伝われば」

『ミッシング』公開記念舞台挨拶の様子
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俳優の石原さとみが主演の映画『ミッシング』の公開記念舞台挨拶が18日、東京・新宿ピカデリーで行われた。

石原は共演の中村倫也、青木崇高、𠮷田恵輔監督とともに登壇。「1人でも多くの人に見てもらいたい一心でたくさん取材を受けて、記者さんたちのあふれる思いを聞けて幸せでしたし、関わった全ての人への感謝が増えていきました」と晴れやかな笑みを浮かべた。

一人娘の失踪によってマスコミの取材やネット上での誹謗中傷にさらされ、心身ともに追い詰められていく母親という過酷な役どころ。7年ほど前に𠮷田監督の作品を見た石原が出演を直談判したことがきっかけで企画がスタート。𠮷田監督のオリジナル脚本で、石原にとっては第一子出産後、初の映画出演となった。

『ミッシング』主演、石原さとみ

それだけに、「先週、家族で大きな公園にピクニックに行ったら迷子のお知らせが耳に入ってきて、胸が締め付けられるくらい怖くなった。私も気になって捜していて、サービスセンターの人に聞いたら見つかったことが分かって涙が出てきた。それは安堵の涙で、(撮影から)1年たっても彼女(役)の気持ちが住み続けています」と母親としての思いを吐露。「彼女の苦しさ、つらさが少しでも伝わって、優しい、温かい言葉をかける行動をする人が少しでも増えたらうれしいです」と訴えた。

これには夫役の青木が涙する一幕も。「同業者の友人が見に行って、その人も母親ですがメールをくれて『本当に泣けた。素晴らしかった』と言ってくれた。そういう優しい気持ちが広がっていることがうれしい」と真摯に語った。

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石原さとみ(左)青木崇高(右)

𠮷田監督は、「折り合いをつけることが無理な状況で、その先生きていくためには何が必要か。自発的に関わることもできず、前に進めない時にどうするかと考えた時に、他人のために泣くことがきれば一周回って自分のところに返ってくる。救いたいという願いを込めて作った」と説明。「俺にとっても石原さんにとっても、分岐点になる大事な作品。1人でも多くの人に見てもらいたい」と呼びかけた。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元

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