『プロミスト・ランド』公開、寛一郎は雪山ロケで日焼け「松崎しげるさんのように黒くなった」

『プロミスト・ランド』初日舞台挨拶
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俳優の杉田雷麟と寛一郎がダブル主演する映画『プロミスト・ランド』の初日舞台挨拶が29日、東京・渋谷のユーロスペースで行われた。

映画美術監督の原田満生氏が発起人として立ち上げた「YOIHI PROJECT」の、昨年の『せかいのおきく』に続く第2弾。2人の若いマタギがあえて禁猟になった山に入り、それぞれの存在意義を自問自答する物語。飯島将史監督の、ドキュメンタリー『マタギ-MATAGI-』を経た長編劇映画デビュー作となる。

杉田雷麟

撮影は昨年4月、猟が解禁となる雪解け間近の山形の山中で行われた。杉田は「考えて調整できるような余裕はなく、大自然を体で感じながら演じた」と述懐。寛一郎は、「幸運にも天気が良く、雪の照り返しが凄くて、日焼けで松崎しげるさんのように黒くなった」と冗談交じりに話した。

寛一郎が、本番が始まる直前に双眼鏡越しに熊を発見したこともあったという。「撮影前にマタギに2、3回同行したけれど、1回も見つけられなかった。幸運な現場で奮い立ちましたが、僕以上にマタギの方が興奮していた」と明かした。

寛一郎

仕留めた熊を解体する儀式も体験。寛一郎は、「嫌悪感もなく、心臓を4つに切るところは本当に美しかった」と感動の面持ち。杉田も、「皮も想像以上に重くて、小道具などではない温かさがあった。凄くぜいたくな時間でした」としみじみ語った。

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飯島監督は「助監督時代が長く、これまでは作品が完成すれば次に行っていたけれど、お客さんに見ていただくところまでを初めて体験し、映画自体が育っていく感じがしています」と感慨深げ。そして、「マタギの皆さんの精神性を残したかった。文化や産業は時代によって変わっていくが、いいところを少しでも残していけるようこれからも頑張っていきたい」と意欲を新たにしていた。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元

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