『もし徳』完成披露に偉人内閣が劇中衣装で勢ぞろい、主演・浜辺美波「迫力が物凄い」
ビジネス小説としては異例の17万部を突破したベストセラーを実写映画化した『もしも徳川家康が総理大臣になったら』(通称『もし徳』)の完成披露試写会が16日、東京・後楽園のTOKYO DOME CITY HALLで行われた。
コロナ禍で総理官邸でクラスターが発生し、首相が急死。政府は徳川家康を筆頭に織田信長、豊臣秀吉ら歴史上の偉人たちを最新のAI技術とホログラムでよみがえらせ、最強内閣を組織する。俳優の浜辺美波が、その内閣の謎に迫るテレビ局の新米記者役で主演した。
家康役の野村萬斎、信長役のGACKT、秀吉役の竹中直人をはじめ、赤楚衛二(坂本龍馬)、高嶋政宏(徳川吉宗)、江口のりこ(北条政子)、池田鉄洋(徳川綱吉)、小手伸也(足利義満)、長井短(聖徳太子)、観月ありさ(紫式部)の閣僚たちが劇中衣装で勢ぞろい。浜辺は、「久しぶりにお会いしましたが、やっぱり迫力が物凄い」と感嘆の表情を浮かべた。
しかも、GACKTの提案により閣僚たちは役になり切って挨拶をすることに。赤楚やGACKTが低音ボイスで威厳を示す中、江口が「北条政子役の江口のりこです」とペースを乱す。竹中にいたっては「こんにちは~、豊臣くんで~す。天下、獲ってま~す」とハイテンションでおどけて会場の笑いを誘った。
撮影は昨年11~12月に行われ、萬斎は「クライマックスで竹中さんと大演説をするのですが、入魂のシーンになった。美波ちゃんと皇居を見下ろすシーンも、江戸を一望するような素晴らしい景色だった」と満足げ。竹中も、「これだけのメンバーなので、毎日が夢のようだった。セットも凄くて、目がくらむような最高の現場でした」と振り返った。
浜辺は「大御所の方々ばかりで、普通なら若手の私が最初に現場に入らなければいけないのですが、皆さんのお支度が長いので最後に入れば良かった。そこはちょっとした優越感がありました」と笑顔。そして、「想像を体感するような映画です。夏映画はひしめいていますが、ワクワクする物語を楽しんでください」と自信たっぷりにアピールした。
『もしも徳川家康が総理大臣になったら』は、7月26日から全国で公開される。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元