主演作続く河合優実が『ナミビアの砂漠』大ヒット御礼舞台挨拶に登壇「いろいろな意味で幸せ者」

『ナミビアの砂漠』大ヒット御礼舞台挨拶
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第77回カンヌ映画祭の監督部門に選出され、国際批評家連盟賞を受賞した『ナミビアの砂漠』の大ヒット御礼舞台挨拶が17日、東京・Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下で行われ、山中瑤子監督と主演の河合優実が登壇した。

河合、山中監督作品への出演を熱望し実現したプロジェクト。現代社会の息苦しさから抜け出そうとするが、次第に追い詰められていく21歳のカナの視点で「今」を描いていく鮮烈な人間ドラマだ。

河合優実

山中監督は、「見る人、その日の気分によっていろいろな感想がありますね。作っている時はスタッフ、キャストとも理解して真っすぐに作ったつもりなので凄く面白いなと思います」と率直な思いを吐露。河合も、「身近な人や友人も見てくれて、今年見た中でぶっちぎりで一番好きと言ってくれる人もいました。お世話になった関係者の方もたくさん見てくれて、いろいろな人が楽しみにしてくれていたんだと実感しています」と喜びを語った。

脚本を書く前の段階から2人でお互いのことを話し合い、河合は「身の回りのことやお互いが感じることを交換できる時間が持てたことで、脚本を頂いた時にカナはこういう人ですよねということをなどを言葉にする必要がなかった」と強調。「ベースとして演じている人の気持ちが日常に持っていかれることはないので、演者としてつくれることを冷静に考えていた」と振り返っていた。

これには、山中監督も「地に足が着いているというか、常に河合さんとして現場にいた。観察眼が凄いので、カナはいい意味で河合さんから出てきているものだった。勘だけでできる領域ではない」と感嘆。「一切打算的なところがなく、物事や人をまずフラットに見てくれる。とても優しく、いつも側にいてくれると感じています」とぞっこんの様子だった。

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山中瑤子監督

河合は今年、映画『あんのこと』、主人公の声優を務めた『ルックバック』と主演作の公開が続く。「それぞれの作品は全く違うチャレンジできた。ある作品を見てくれた人が毛色の違う作品に足を運んでくださっている。いろいろな意味で幸せ者だと思います」と感激の面持ちで話していた。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元

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