『ヴェノム』シリーズ最終章ジャパンプレミア、中村獅童が意味深アピール「期待に応えらえる」
米マーベルコミックの人気シリーズ第3作『ヴェノム:ザ・ラストダンス』のジャパンプレミアが29日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、歌舞伎俳優の中村獅童、声優の諏訪部順一が舞台挨拶に登壇した。
獅童は、顔半分のお面も含め全身黒づくめのヴェノム仕様のスーツで登場。だが、スパイダーマンなどマーベルの大ファンで、2018年の第1作からヴェノムの日本語吹き替えを担当しているだけに、シリーズ最終章には「寂しいですよ」と本音を漏らした。
そこで配給会社からスーツをプレゼントすることが伝えられると、「やった。本当?」と一気にテンションがアップ。「今まではスパイダーマンのスーツで散歩をするのが趣味だったけれど、これからはヴェノムのスーツで行きます。着るのが3人がかりになるので大変ですが、家族に手伝ってもらうしかないですね」とうれしそうに話した。
ヴェノムの秘密を知る地球外生命体シンビオートの神ヌルが最大の敵として登場する第3作。全米では25日に公開され興行収入5100万ドル(約78億2000万円)の大ヒットスタートを記録。全世界累計興収は既に1億7500万ドル(約268億円)に達している。
だが、日本ではストーリーの詳細が伏せられているため、獅童も「僕が声の仕事をしているのは歌舞伎の友達も皆も知っているので、皆にどうなるか聞かれます。歌舞伎界でも期待感が高まっています」と自制。その上で、「映像を見るのが楽しみだったけれど、(アフレコの)本番で僕もちょっと泣きました。期待にお応えできる作品」と意味深な笑みを浮かべた。
さらに、「凶暴で暴れ回るだけだったヴェノムが、人間味あふれる愛されキャラになっています」とヒントを提供。ヴェノムが寄生する新聞記者エディ(トム・ハーディ)の声を吹き替えている諏訪部順一も、「何を話してもヤバそうだけれど、苦労したアフレコを頑張った成果を見てほしい」と話すにとどめた。
マーベルファンで知られるお笑いコンビ「霜降り明星」のせいやと、“ヴェノム”初心者のタレントのゆうちゃみもゲストで登壇。2人は最新作を未見で、せいやは「第2作のラストから気になっていて、スパイダーマンがどう絡んでくるのかも楽しみ」と公開が待ちきれない様子だった。
『ヴェノム:ザ・ラストダンス』は11月1日に全国で公開される。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元
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