『草原の英雄ジャロロフ』に出演の加藤雅也が舞台挨拶「ウズベキスタンに興味を持って」
日本・ウズベキスタン合作映画『草原の英雄ジャロロフ~東京への道~』の公開記念舞台挨拶が9日、埼玉ユナイテッド・シネマ浦和で行われ、出演の加藤雅也、山本修夢、アナスタシアと志賀司プロデューサーが登壇した。
男子ボクシングスーパーヘビー級で東京、パリ五輪を連覇したウズベキスタンの英雄バホディル・ジャロロフの半生を描く。リオデジャネイロ五輪で惨敗し、一度は代表の座を追われるどん底を味わいながら、父の教えを胸に再起していく実話に基づく感動作だ。
加藤は、日本パートでやくざの親分役を演じ、「全体で8カ月の撮影期間の中で、日本パートは7日間。あれだけのシーンなのに7日もかけたのか?と思われそうですが、すごく丁寧に撮影していた」と感想。さらに、「ウズベク映画が日本で公開されるのは初めてとのことなので、皆さん楽しんでください」と呼びかけた。
1996年『クライング・フリーマン』など海外作品への出演経験も豊富で、「ただの旅行者ではなく、一緒に目的を持って働くことで文化の違いなどいろいろ学ぶことがあり、それが未来につながると思っているので、今回この作品に参加した」と説明。「ウズベキスタンの文化や生活などが描かれている。映画をきっかけにウズベキスタンにも興味を持ってほしい。この1本で終わるのではなく、今後もいろいろな国との合作に携わっていきたい。合作によって文化交流が生まれ、人々が理解し合えれば、いろいろな問題が起こっていても回避できるのではないかという思いもある」とさらなる意欲を見せた。
国際やくざの通訳役の山本は、「挫折を乗り越えて初めて金メダルをとったのが日本。初めてチャンピオンになった東京という街は、生涯忘れられない大好きな街です」など、先月17日に行われたジャロロフの記者会見での発言を引用。「横で聞いていて、胸が熱くなる思いでした。ウズベキスタンのロケーションも美しいので、ぜひ楽しんでほしい」とアピールした。
志賀氏は、ジャロロフが五輪で実際に使用していたグローブを披露し、「『て』と書いてあるように見えますが、これはウズベキスタンの数字の7で、スポーツブランドのマークです」と解説。アナスタシアは、撮影の感想を聞かれ「楽しかったです。着物を着られて良かったです」と笑顔で話した。
記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元
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