小島央大監督『火の華』、出演兼プロデューサーの起訴を受け公開中止、延期に
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小島央大監督の長編映画第2作『火の華』の12月13日の新潟県先行、同月20日の全国公開が中止、延期されることになった。29日、製作・配給のアニモプロデュースと配給協力の東京テアトルが映画の公式サイトなどで発表した。
両社は、「本作の出演者兼プロデューサーを務めた人物が起訴されたという事実を受け、関係各所との協議の結果、公開を取りやめ、延期する決定をいたしました」と報告。「本作の公開をお待ちいただいておりましたお客さま、また宣伝や上映に関してご協力いただいた関係者の皆さま、制作に携わってくださったキャストやスタッフの皆さまをはじめ、すべての関係者の皆様に多大なるご迷惑をお掛けし、深くおわびを申し上げます」と謝罪した。
今後については、「公開時期に関して現時点で未定ではございますが、まずは事件の状況を確認し、推移を見守りたい考えです」とした。
『火の華』は、2021年のデビュー作『JOINT』で新藤兼人賞銀賞などを受賞した小島監督が、同作主演の山本一賢と共同で企画、脚本を手掛けた作品。2016年に起きた自衛隊の日報隠蔽(いんぺい)問題をモチーフに、国連平和維持活動(PKO)で心に傷を負った元自衛官が新潟で花火職人として再起を期すオリジナルストーリーだ。
小島監督も自身のX(旧ツイッター)を更新。『火の華』の公開中止、延期を報告しつつ「観客の皆さんに届けたい気持ちは変わりません。良い形で来年公開できるように尽力します」と前向きに心情をつづった。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元
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