マカオで「カール・ラガーフェルド ホテル」が6月にグランドオープンへ

「カール・ラガーフェルド ホテル」のエントランス、マカオ 写真: ©DERRY SIO
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今年6月、マカオで「カール・ラガーフェルド ホテル」が公式オープンすることが分かった。全271室のラグジュアリーホテルは、2014年にプロジェクトを開始したもののコロナ禍の影響で開業が遅れていた。

ホテルのオープンは、中国で“ゼロコロナ政策”が解除された後に富裕層が旅行を再開したことに加え、メトロポリタン美術館の展覧会が契機となり世界的デザイナーへの注目度が上昇した流れを汲んだ形になる。

「カール・ラガーフェルド ホテル」はカジノの営業許可取得者であるSJMの指揮下、Grand Lisboa Palaceの敷地内に建設された。20階建てのタワーに位置する5つ星ホテルは、古風な中国と現代的な西洋の美的要素が溶け込んだデザインとなっている。また4,000冊もの本が飾られたラウンジをはじめ、屋内プールや著名なポルトガル人シェフのホセ・アビジェス氏の“Mesa Restaurant”が設備されている。

「カール・ラガーフェルド ホテル」のロビー 写真: ©DERRY SIO

各部屋やスイートルームは約60㎡から348㎡の大空間。キングサイズベッドには、中国の硬貨や1,700年以上の歴史をもつ景徳鎮市で手作りされた花瓶にインスパイアされたヘッドボードが取り付けられている。

その他、ホテルには“Terzani”のシャンデリアや、ジャン=ミシェル・オトニエルとマルセル・ワンダースの彫刻作品が飾られている。

生前ラガーフェルドはホテル暮らしを好んでおり、2014年には米WWDのインタビューでマカオのプロジェクトに個人的な嗜好が反映されると明かしていた。

「“自分が着たいと思う服しか作らない”、ガブリエル・シャネルがよく口にしていた言葉です。私は、自分が寝たいと思う部屋しか作りません。ごくシンプルなことです」と当時ラガーフェルドは語った。

4,000冊もの本が飾られたホテルのブックラウンジ 写真: ©︎DERRY SIO

ホスピタリティー事業はラガーフェルドによって始められ、トロントマイアミのプロジェクトでも自身のインテリアデザインのコンセプトが垣間見える。ブランド“カール・ラガーフェルド”は、2021年にシドニーを拠点とする“Vanity Group”と共同で世界中の高級ホテル向けにヘア・スキンケア商品を展開するなど、ライフスタイル分野にも進出。さらにスペインの住宅開発業者“Sierra Blanca Estates”とは、マルベーリャで高級ヴィラを開発した。

さらに4月初旬、同ブランドは高級家具・家庭用品ラインを立ち上げた。報道によると、世界の高級ホテルのインテリアデザインで有名なマッテオ・ヌンツィアーティ氏とコラボを果たし、コレクション「The Karl Lagerfeld Maison」を展開したという。

ホテルのグランドオープン記念の詳細は未定。海外からの予約は4月29日からスタート、部屋の価格は約530ユーロ~(ウェブサイトより)。

※今記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら。翻訳/和田 萌

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