2024年F1日本GP日曜日:角田がホームレースでポイントを獲得!

2012年ぶりに日本人として日本GPでポイント獲得を果たした角田裕毅
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2024年F1日本グランプリ日曜日。F1ファンにとって素晴らしい天候条件の中、鈴鹿サーキットで決勝レースが開催された。

Formula 1によると、日曜日には102,000人のファンが現地に訪れ、週末を通しては合計229,000人のファンが鈴鹿サーキットに集結した。日本グランプリの数字としては悪くない統計だが、第3戦目にメルボルンで開催されたオーストラリアグランプリには、週末全体で440,000人以上のファンが訪れたことを考えると、日本もさらに多くのF1ファンを獲得する必要がありそうだ。

今年の日本GPには昨年よりも多くの来賓やゲストが参加しているように見られた。

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鈴鹿サーキット:パドックエリア

中でも大きな注目を集めたのは、三笠宮家の彬子さまのご臨席だ。F1のCEOであるステファノ・ドメニカリをはじめとし、各F1チーム代表が彬子さまのご臨席を歓迎していた。彬子さまは特別来賓として開会式であいさつをされ、決勝レースを観戦されている様子が見られた。これは日本グランプリにとって大きな意味を持つものだ。

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チーム代表に直接ご挨拶をされた三笠宮家の彬子さま

ドライバーズパレード

ドライバーズパレードでは、レッドブルとRBの4人のドライバー全員が、小さなホンダの車(写真)に乗るという特別な志向のもと行われた。

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ドライバーズパレードでの角田裕毅

以下はドライバーズパレードでの角田裕毅のコメントだ。

「僕はとてもリラックスしているよ。たくさんのエネルギーをファンからもらっている。決勝レースが待ちきれない」

「今日はポイント獲得が目標だ。今日のペースなら、望みはあるはずだ」

「将来的には更なるポイント獲得、とグランプリ優勝を目指したいと思っている。昨日Q3を通過した時は、みんなからの大きなサポートを感じた。嬉しいよ」

「ここでもポイントを稼げることを期待している」

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ドライバーズパレード

グリッドウォーク

グリッドにはVIPや特別ゲストが溢れており、主賓はもちろん彬子さまだ。国家独唱は航空中央音楽隊の森田早貴3等空曹が務めた。素晴らしい天候の中、現地の雰囲気は最高潮に達していた。

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多くのファンが訪れた日曜日の鈴鹿サーキット

レースレポート

ついにレースが始まった。1周目にRBのダニエル・リカルドがウィリアムズのアレックス・アルボンと接触しクラッシュ。これはドライバーに過失のないレーシングインシデントだった。11番手からのスタートで、今シーズン初ポイント獲得が期待されていただけに、リカルドにとっては不運な結果となった。現在リカルドは角田裕毅が見せているパフォーマンスと比較され、プレッシャーを受けている状況だ。

一方角田裕毅も最高のスタートとはいかなかった。マシンにグリップがなかったため2つポジションを失い、P12に後退。クラッシュにより壊れたタイヤバリアを直すため赤旗が出され、全ドライバーに短い休憩時間が与えられた。レースは現地時間14:32に再開され、角田は素晴らしい再スタートを切り、失った2ポジションを取り戻すことに成功した。

しかし、すぐに新しいタイヤに交換するためにピットイン。ソフトからハードタイヤに変更しなければならなかった。13番手にに後退し、コースに復帰。

角田は別のセットのハードタイヤで更にピットストップを行い、直接のライバルであったであるケビン・マグヌッセンとバルテリ・ボッタスをアンダーカットすることに成功。チームの素早いピットストップ作業により、角田は11番手に浮上。ピットストップで2つポジションを上げた。角田はチームのクルーに無線で感謝を口にした。「グッドジョブ!ありがとう」

33周目、角田はハースのニコ・ヒュルケンベルグをオーバーテイク。これで角田は10番手となったが、アストンマーティンのランス・ストロールが後方から角田に迫る。

角田は後方からのプレッシャーをもろともせず、チェッカーまで10番手をキープ。2012年の小林可夢偉以来初の鈴鹿でポイント獲得を果たした。

マックス・フェルスタッペンは、2位チームメイトのセルジオ・ペレスから大きく先行して見事優勝。レッドブルはワン・ツーフィニッシュを決めた。3位表彰台を獲得したのはフェラーリのカルロス・サインツ、4位に入ったのはフェラーリのシャルル・ルクレールだった。

角田は地元のファンとホンダの前で価値ある1ポイントを獲得。チームと角田の素晴らしいチームワークの賜物だ。

レース後に角田裕毅は次のようにコメントした。

「率直にほっとしている。特に最初のスタートでは数ポジション落としてしまっていた。その後はいいスタートができた」

「チームがピットストップでかなりいい仕事をしてくれた。そのおかけでポジションを守ることができた」

「毎ラップ日本のファンのみんなの応援を感じたよ。本当にいいレースだった」

「リラックスして、いつも通りにできた。プレッシャーというよりは、日本のみんなのサポートをものすごく感じた」

「最後までタイヤも温存できていて、マネジメントも大丈夫だったよ」

「ピットストップは自分がクルマからみてても、ものすごく速かったのがわかった。僕もその仕事に応えられるように、意識してクルマを停めたんだ。メカニックがそれに応えてくれた感じだよ。本当にチームに感謝だよ」

「毎回僕のチームのピットストップは素晴らしいから、信用してるよ」

「1回アンダーカットされちゃったのは、次への課題かな。チェッカーのあと、日本のファンの期待に応えられた!というのが嬉しかった」

「日本のファンのみんなが、ここまで待っててくれたのが伝わった。これからもサポートしてくれたら嬉しい。初めて来てくれた方もいたかもしれないね。是非ファンになって、これからも応援してほしい」

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インタビューに答える角田裕毅

今回残念ながらクラッシュによるリタイアを期したダニエル・リカルドは次のように語った。

「僕の前のミディアムタイヤを履いていたマシンは上手くいったようだが、僕と裕毅はミディアムでかなり悪いスタートを切った。それで後ろのソフトタイヤを履いたマシンに簡単に抜かれてしまった」

「僕たちはグリップを求めて必死だったんだ。2コーナーまでには少し落ち着いたが、2コーナーを抜けても少しトラクションが足りなかった。僕の左側にはアストンマーティンがいたから、そっちのマシンを気にしていた」

「そして、3コーナーを開こうとしていた時、アレックスを感じた。彼のオンボードを見たが、2コーナーを抜けるときのドライブが僕よりずっと良かったと思う」

「残念だ。誰も1周目でリタイアなんてしたくないからね。こういうことが起こることもある。でも今シーズンは長いから、前向きでいることを忘れずに次のチャンスを待ちたい」

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パドックに到着した際は笑顔を見せていたダニエル・リカルド

2024年F1日本GP決勝レース結果

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2024年F1日本GP決勝レース結果

最後に

日本のF1、そしてモータースポーツファンにとって素晴らしい週末となった2024年F1日本GP。角田裕毅とホンダにとっても、ハッピーエンドとなった。角田は価値あるポイントを獲得し、チームと日本のファンからガレージの前で祝福された。12年ぶりに鈴鹿で日本人ドライバーがポイントを獲得した。角田はF1史上最高の日本人ドライバーになる旅の途中だ。

また今回の結果は、レッドブルのワン・ツーフィニッシュでホンダエンジンパワーの大きな成功でもあった。特にフェルスタッペンは2024年のほぼすべてのグランプリで有力な優勝候補と言っても過言ではないだろう。鈴鹿はホンダの聖地だ。今年の日本グランプリは地元のファンの前でホンダとホンダレーシングにとって大きな勝利となった。

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