『サンダーボルツ*』アスタリスクの正体が明らかに―「*ザ・ニュー・アベンジャーズ」という仕掛けの真相

マーベルが『サンダーボルツ*』のアスタリスクの理由を明かす(写真:MARVEL)
マーベルが『サンダーボルツ*』のアスタリスクの理由を明かす(写真:MARVEL)
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MCU新作映画『サンダーボルツ*』のタイトル末尾の *(アスタリスク)には、特別な意図が込められている。公開直後の5月5日(月)、ディズニーのマーケティング部門がついにその答えを明かした。

なぜタイトルが『サンダーボルツ』ではなく『サンダーボルツ*』なのか。そのアスタリスクは、「*ザ・ニュー・アベンジャーズ」という副題あるいはタグラインを示しているというのだ。

「*ザ・ニュー・アベンジャーズ」の仕掛け

だが、誤解してはいけない。ディズニーとマーベルは、正式にタイトルを『サンダーボルツ:ザ・ニュー・アベンジャーズ』に変更したわけではない。むしろ「*ザ・ニュー・アベンジャーズ」という表現は、公開後の関心を高めるための手法として使われている。

『サンダーボルツ*』には、MCUのはみ出し者やあまり知られていないキャラクターたちが登場する。CIA局長フォンテーヌ(ジュリア・ルイス=ドレイファス)に操られながらも、次第にヒーローとして目覚めていく者たち――を、「新しいアベンジャーズ候補」として見せる意図がある。

一方で、作品が「アベンジャーズ」シリーズの一部だと誤解されないよう、注意も払われている。来年公開予定の『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』とは、直接の続編関係にはない。

俳優陣とマーケティングの連動

ただし、両作品には共通する出演者がいる。フローレンス・ピュー、プルマン、セバスチャン・スタンワイアット・ラッセルデヴィッド・ハーバー、ハンナ・ジョン=カーメンなどだ。マーベルとディズニーのマーケティング部門は、ネタバレを避けつつ注目を集めるため、公開翌週の月曜に「*ザ・ニュー・アベンジャーズ」の演出を解禁した。

その日には、キャストが登場する種明かし映像が公開された。また、ロサンゼルスの有名看板「サンセット・ウォール」でもビジュアルが切り替えられた。

米国外でも続く仕掛け

米国内ではIMAXやドルビーシネマなど、600以上の劇場で新ポスターやデジタル表示が展開された。さらに、海外でもグラフィティ風のプロモーションが進んでいる。

公開初週末の興行収入は7,450万ドル。全米4,330館での公開としては堅実な出だしだ。8,000万ドルには届かなかったが、最終的な成績は今後のロングラン次第となる。

公開翌日には、セバスチャン・スタンが自らバス停に新ポスターを掲出する姿も目撃された。

まとめ:
『サンダーボルツ*』の「*」は、記号以上の意味を持っていた。それは、MCU作品としての期待を引き上げるマーケティングの鍵でもあった。

※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら

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