コンクラーベ前に枢機卿たちが映画『教皇選挙』を鑑賞か 米報道

映画『教皇選挙』写真:Focus Features/Courtesy Everett Collection
映画『教皇選挙』写真:Focus Features/Courtesy Everett Collection
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現在行われている次期教皇を選ぶコンクラーベ(教皇選挙会議)に先立ち、カトリック枢機卿たちはエドワード・ベルガー監督の映画『教皇選挙』(2024)を参考にしたと報じられている。

米メディア『Politico』によると、現地時間7日にローマで始まったコンクラーベに参加している複数の枢機卿たちが、新教皇を選出するプロセスについてより多くを学ぶための「有益な調査ツール」として映画『教皇選挙』を観たという。

「何人かは映画館で作品を鑑賞しました」と、ある聖職者は語り、同メディアは「この映画は枢機卿たちからも驚くほど正確だと見なされている」と付け加えた。また、コンクラーベの参加者の多くがバチカンの政治や儀式についてほとんど経験がない今の時代に役立っているという。

ベルガー監督の『教皇選挙』は、ロバート・ハリスの小説を原作としており、教皇の死後、枢機卿団を率いる任務を負うローレンス枢機卿(レイフ・ファインズ)が主人公の物語。バチカンでの3日間を舞台に、ローレンスが候補者に関わるスキャンダルを調査し明らかにしていく様子が描かれる。

同作は高い評価を受け、今年のアカデミー賞に作品賞を含む8部門でノミネートされ、脚色賞に輝いた。

南米出身初の教皇となったフランシスコは、脳卒中による心不全で4月21日に死去した。2025年のコンクラーベは、2017年にフランシスコが選出されて以来初めてであり、前回は2日間の投票で決着。枢機卿たちは今月7日にプロセスを開始したが、初日には新教皇を選出できなかった。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌

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