『ベスト・キッド:レジェンズ』興行収入、期待を下回る約30億円でのスタート

新作映画『ベスト・キッド:レジェンズ』が、全米で2,100万ドル(約30億800万円)の控えめな興行成績でスタートした。ラルフ・マッチオとジャッキー・チェンが共演する本作は、期待された2,500万ドル(約35億8,100万円)には届かなかった。
ライバル作品に押される厳しい船出
ソニーは、全米3,809館での初週末の興収を2,100万ドル(約30億800万円)と発表した。しかし、他のスタジオや関係者の予測では、2,000万ドル程度との見方もある。さらに、3週間前の事前予想では3,500万ドル(約50億1,300万円)とされていたため、大幅な下振れとなった。
また海外では、すでに先行公開が始まっており、1,200万ドル(約17億1,900万円)を記録。その結果、海外累計は2,600万ドル(約37億2,400万円)、全世界では4,700万ドル(約67億3,200万円)に達している。ただし、公開済みの市場は全体の40%にとどまる。
『リロ&スティッチ』『M:I』が快進撃
一方、ディズニーの実写版『リロ&スティッチ』は絶好調だ。公開2週目の全米興収は6,300万ドル(約90億2,400万円)で、累計は6億1,000万ドル(約873億7,600万円)を突破した。2025年初の“10億ドル(約1,432億4,000万円)作品”になる可能性が高い。
また、『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』も堅調な推移を見せている。世界累計は、3億5,380万ドル(約506億7,600万円)を突破。特に中国では、2,520万ドル(約36億1,000万円)という好スタートを切っている。
評価と今後の展望
『ベスト・キッド:レジェンズ』に対する批評家の評価は分かれている。しかし、観客からは出口調査CinemaScoreでA-を獲得し、反応も好意的だった。また、製作費も4,500万ドル(約64億4,600万円)と比較的控えめである。こうした点から、ソニーは今後の興行成績に自信を示している。
夏の映画興行は、激戦が続いている。その中で、『ベスト・キッド:レジェンズ』は厳しいスタートを切った。しかし、人気キャストとシリーズの知名度を武器に、今後の巻き返しに期待がかかる。
※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。
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