犯罪コメディ映画『ディープ・カバー ~即興潜入捜査~』、オーランド・ブルーム、ブライス・ダラス・ハワード、ニック・モハメッドに日本独占インタビュー! オーランドの役のモデルはリアム・ギャラガー!? 「やんちゃな男になりきったよ」

6月12日(木)より、Amazon Prime Videoで独占配信される新作映画『ディープ・カバー ~即興潜入捜査~』に出演するオーランド・ブルーム、ブライス・ダラス・ハワード、ニック・モハメッドの3人が、『ザ・ハリウッドリポーター・ジャパン』(THRJ)の日本独占インタビューに応じてくれた。
『ディープ・カバー ~即興潜入捜査~』は、潜入捜査官にスカウトされた即興劇講師カット(演:ブライス・ダラス・ハワード)が、教え子のマーロン(演:オーランド・ブルーム)とヒュー(演:ニック・モハメッド)とともにロンドンの犯罪組織に潜入し、悪に立ち向かう異色のアクションコメディだ。
これまで数々の人気作に出演し、マルチに活動を続けている『ディープ・カバー ~即興潜入捜査~』の実力派キャスト3人に、本作のお気に入りの場面や、個性豊かなキャラクターの役作りなどについて話を聞いた。
左からニック・モハメッド、ブライス・ダラス・ハワード、オーランド・ブルーム
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――――――初めまして。本日はオンラインでお会いできて光栄です。
ブライス・ダラス・ハワード:こんにちは、私の名前はブライスです。(日本語で)
――――――この映画は、潜入捜査と即興劇というまさに予想外の組み合わせですが、最初に脚本を読んだときの感想を教えてください。
ニック・モハメッド:この映画は、潜入捜査と即興劇をすごくうまくバランスを取っていて驚きました。この2つの要素は、別の方向に引っ張られがちなんです。アクションやスリル満点のシーンとコメディって、必ずしも噛み合うわけじゃない。それがうまくいかなかった作品もある中で、この作品は本当に見事なバランスで融合していて、それがこの映画をとてもワクワクさせるものにしていたと思います。
ブライス・ダラス・ハワード:すごく楽しい設定ですよね。即興コメディアンのグループが、下っ端のおとり捜査にスカウトされて、彼らが「イエス、そして?」を繰り返す即興俳優だから、ちょっとやりすぎちゃうところもあって、どんどん犯罪の深い世界に巻き込まれていくんです。
オーランド・ブルーム:この物語は、これまでに見たことがあるような作品じゃない。型にはまったような内容ではなく、観客が見たい、楽しめる要素がすべて詰まった、ユニークな作品になっているんです。
――――――撮影中に、実際に即興で演じたシーンはありましたか?もしあれば、その中でお気に入りの瞬間を教えてください。
ブライス・ダラス・ハワード:この作品の脚本家たちはイギリスでも有名な即興コメディアンたちで、脚本がとてもしっかりしていたんです。本当に緻密(ちみつ)で、手を加える必要がないくらいだったのですが、彼らが現場にいて、常に新しいセリフやアイデアを提案してくれて、それを私たちが即興で発展させることができたんです。ある日の撮影では、ニックがその流れに乗って、いろんな展開が生まれて…とにかくワクワクしていました。あのコカインの場面は最高だったよね。
ニック・モハメッド:本当に最高でした。現場に脚本家たちがいて、別バージョンのセリフをどんどん投げてくれるのもよかったです。例えば、手りゅう弾が実はただのピーピー鳴るおもちゃだったっていうシーン、あれは何度もテイクを重ねてすごく笑いました。君は本当に楽しんでたよね。そのセリフがどうなるかで何度もやりとりして。
オーランド・ブルーム:すごくシリアスな場面に見せかけて、爆弾のピンが落ちそうになって、笑いが起きる。
ブライス・ダラス・ハワード:そして走り出すというね。
オーランド・ブルーム:あのパーティーシーンでは、即興がたくさんあったよね。クラブのシーンを覚えてる?突然、僕がカラオケをやる展開になったよね。
ニック・モハメッド:あれは本当にリアルに感じました。夜間撮影だったのもあるけど、たくさんのエキストラの方たちがいて、爆音の音楽を流してくれて、照明もリアルで、本当にクラブにいるような感覚になりました。
――――――ブライスさんに質問です。あなたの演じたカットは即興学校を運営しているけれど、自信に悩んでいました。あなたは監督としても女優としても活動してきていますが、その経験はカットの旅路とつながりましたか?
ブライス・ダラス・ハワード:ええ、そうですね。私は何年もニューヨーク大学で教えていたことがあって、生徒たちのことも本当に大好きでした。そしてカットについて考えたり準備をしていたとき、教えるという行為はとても自然に感じられました。そこから想像するだけでよかったんです。
つまり、これまで学んできたこと、好きでやってきたことを、実際にはプロとしてできない。でも、生徒たちにはプロとして成功してほしいと思ってサポートしている、でも自分にはもうチャンスが来ない。そういう思いって、クリエイターなら誰でも持っている不安だと思うんです。もう雇ってもらえないかもしれないみたいな。それがカットにとってどういう感覚かというのは、すごく想像しやすかったですね。
――――――次はオーランドさんへの質問です。マーロンはメソッド・アクター(俳優が感情的な面で役柄になりきる際に用いるテクニック)として描かれていますが、そのキャラクター作りにあたって、参考にした人物や体験はありますか?
オーランド・ブルーム:色々とアイデアはあったんですが、マーロンというキャラクターにどう入り込むかを模索する中で、脚本では彼は北部出身という設定でした。僕はバンドのオアシスを聴いて育ったんです。オアシスってご存知ですか?
――――――はい、知っています。
オーランド・ブルーム:僕は、オアシスのようになりたいと思っていました。ちょっと誇張された身体の動きや態度とか、だからリアム・ギャラガーをイメージしたんです。バンド全体がそうなのですが、リアムは本物の威勢の良さみたいなものがあって、客観的に見ると「どうなってんの!?」ってなるのを彼は本気でやっている。だからリアム・ギャラガーという僕らのロック・アイドルを参考にして、北部出身の“やんちゃな男”としてマーロンを作り上げました。
――――――では、ニックさんへの質問です。ヒューはちょっと社交的に不器用だけど、秩序があり、チャーミングでテクノロジーにも精通している。彼のユーモアや癖はどのように作っていきましたか?自分自身と重なる部分はありましたか?
ニック・モハメッド:少しありますね。僕の方が映画の冒頭のヒューよりは少し自信があると思います。でも僕自身、小柄でちょっとオタクっぽいところがあって、成長期はかなり社交的に不器用でした。だからヒューには、ちょっと自分を投影してる部分もありました。
でも何より楽しかったのは、彼が物語を通じて成長していくところです。彼は即興のバックグラウンドもなければ演技経験もない。ただ巻き込まれただけ。でもどんどん自分を試して挑戦していく。最終的には仲間を見つけるんです。ショシュとの関係も、短いけれど意味がある。そして物語の最後には、彼自身を見つける旅が完結する。彼は本当に変わっていきましたね。
【予告編】『ディープ・カバー ~即興潜入捜査~』(英語)
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Amazon Original『ディープ・カバー ~即興潜入捜査~』は、6月12日(木)よりPrime Videoで独占配信。
<『ディープ・カバー ~即興潜入捜査~』作品情報>
■配信日:6月12日(Prime Video)
■キャスト:ブライス・ダラス・ハワード/オーランド・ブルーム/ニック・モハメッド/イアン・マクシェーン/パディ・コンシダイン/ショーン・ビーン/ソノヤ・ミズノ
■監督:トム・キングズリー
■製作:コリン・トレヴォロウ、ウォルター・F・パークス、ローリー・マクドナルド
インタビュアー:山咲こむぎ
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