映画『ディープ・カバー ~即興潜入捜査~』レビュー:オーランド・ブルーム&ブライス・ダラス・ハワード共演!実力派キャストの演技が光る、新感覚の潜入捜査コメディー

6月12日(木)より、Amazon Prime Videoで配信中の新作映画『ディープ・カバー ~即興潜入捜査~』。オーランド・ブルーム、ブライス・ダラス・ハワード、ニック・モハメッドら実力派キャストが共演した本作は、即興演技に長けた3人組が、ロンドン警察によって臨機応変な対応力が買われ、潜入捜査に採用されるという異色のアクションコメディーだ。
『ディープ・カバー ~即興潜入捜査~』は一見すると奇抜なストーリー設定ながら、ブライス・ダラス・ハワード、オーランド・ブルーム、そしてニック・モハメッドのコミカルな演技によって、より完成度の高い作品に仕上がっている。
◆潜入捜査に挑む即興俳優たち、笑撃の展開へ
ブライス・ダラス・ハワードがエネルギッシュに演じるアメリカ人のカットは、ロンドンで即興劇教室の講師として生計を立てている。やがてカットは、潜入捜査官ビリングス(演:ショーン・ビーン)から捜査協力を依頼され、メソッド法(=徹底的に役になりきる演技法)を実践する俳優のマーロン(演:オーランド・ブルーム)と、人付き合いが苦手なIT技術者のヒュー(演:ニック・モハメッド)とともにロンドンの裏社会へ足を踏み入れていく。
思わぬ潜入劇に巻き込まれるカット、マーロン、ヒューの登場シーンは特に笑いどころが多く、俳優たちはキャラクターの真面目な側面を真剣に演じながらも、その滑稽さを見事に引き出している。
◆『ジュラシック・ワールド』組が再集結!
『ディープ・カバー ~即興潜入捜査~』の脚本初稿を手がけたのは、ブライス・ダラス・ハワード出演の映画『ジュラシック・ワールド』シリーズで知られるコリン・トレヴォロウ&デレク・コノリー。トレヴォロウとコノリーは10年前に初稿を完成させ、その後にベン・アシェンデンとアレクサンダー・オーウェンが脚本を改稿し、舞台をロンドンに移す形で仕上げた。ちなみに、アシェンデンとオーウェンは劇中で、3人組を追う警察官としても登場する。
本作の監督を務めるのは、イギリスのシットコムコメディ『Stath Lets Flats(原題)』を手がけたトム・キングズリー。『ディープ・カバー ~即興潜入捜査~』のトーンは、サイモン・ペッグとニック・フロストが共演した傑作コメディ映画『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』に近く、キングズリー監督は確かな演出で笑いとアクションを織り交ぜている。
◆追跡シーンに注目!笑いとアクションの絶妙な融合
さまざまなアクションシーンのなかでも、ロンドンの狭い路地で警官たちから車で追われるなか、カット、マーロン、ヒューがレンタサイクルで必死に逃走するという展開は特に印象的だ。アクションの定番の“面白おかしさ”をあえて狙った演出で、効果的に笑いを誘っている。
『ディープ・カバー ~即興潜入捜査~』はSXSWロンドンおよびトライベッカ映画祭で上映後、Prime Videoで配信が開始された。本作はまさに掘り出し物のコメディ映画であり、肩の力を抜いて楽しめる軽快な1本となっている。
<『ディープ・カバー ~即興潜入捜査~』作品情報>
■配信日:6月12日(Prime Video)
■キャスト:ブライス・ダラス・ハワード/オーランド・ブルーム/ニック・モハメッド/イアン・マクシェーン/パディ・コンシダイン/ショーン・ビーン/ソノヤ・ミズノ
■監督:トム・キングズリー
■製作:コリン・トレヴォロウ、ウォルター・F・パークス、ローリー・マクドナルド
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌
【関連記事】
- 犯罪コメディ映画『ディープ・カバー ~即興潜入捜査~』、オーランド・ブルーム、ブライス・ダラス・ハワード、ニック・モハメッドに日本独占インタビュー! オーランドの役のモデルはリアム・ギャラガー!? 「やんちゃな男になりきったよ」
- 命がけの即興劇?!ブライス・ダラス・ハワード×オーランド・ブルーム共演の新作『ディープ・カバー ~即興潜入捜査~』予告編公開
- 【Amazonプライムビデオ】2025年6月の配信作品:リーアム・ニーソン主演のアクション『プロフェッショナル』、大ヒットミステリー『映画版 変な家』ほか
- ベン・アフレック主演『ザ・コンサルタント2』Amazonプライムビデオで独占配信決定! 予告編と新ビジュアルが解禁
- 『アノーラ』『ミッキー17』『名もなき者』など話題の新作映画をプライムビデオで今すぐ視聴