【追悼】ダイアン・キートンの名作映画15選 ――『アニー・ホール』ほか不朽の傑作でたどる軌跡

79歳でこの世を去ったオスカー俳優のダイアン・キートン。彼女はウディ・アレン、フランシス・フォード・コッポラ、ナンシー・マイヤーズ、スティーヴ・マーティン、ジャック・ニコルソン、ベット・ミドラーなど、多くの名匠・名優とのコラボレーションで知られている。
本記事では、ダイアン・キートンの輝かしいキャリアの中から、名演が光る15本の代表作を紹介する。
1.『ゴッドファーザー』(1972)
フランシス・フォード・コッポラ監督による『ゴッドファーザー』3部作で、ダイアン・キートンはマフィア社会の“外側”にいる存在、ケイ・アダムス=コルレオーネを演じた。
2.『ボギー!俺も男だ』(1972)
ウディ・アレンとの最初期の共演作の1つ。キートンは本作以降、『スリーパー』(1973)、『ウディ・アレンの愛と死』(1975)、『インテリア』(1978)、『マンハッタン』(1979)、『ラジオ・デイズ』(1987)など、アレンと数多くの名作を生み出すことになる。
3.『アニー・ホール』(1977)
ウディ・アレンとの実生活での関係をもとに書かれたヒロイン、アニー・ホール役で主演。軽やかで自由なキャラクターを体現し、アカデミー主演女優賞を受賞した代表作だ。
4.『ミスター・グッドバーを探して』(1977)
リチャード・ギアと共演し、夜ごとバーに出かける教師を熱演。大胆なテーマとキートンの演技が大きな話題を呼んだ。
5.『レッズ』(1981)
ジャック・ニコルソン、ウォーレン・ベイティと共演。アメリカ左派とロシア革命を描いた歴史ドラマで、ジャーナリストのルイーズ・ブライアント役を演じた。
6.『赤ちゃんはトップレディがお好き』(1987)
ナンシー・マイヤーズ&チャールズ・シャイアのコンビと組んだ人気作。キャリア一筋のコンサルタントが、突然赤ん坊を育てることになる姿をコミカルに描いた。
7.『花嫁のパパ』(1991)
ナンシー・マイヤーズとチャールズ・シャイアとの再タッグ。スティーヴ・マーティン演じる父親の妻・ニーナ役として、温かな母親像を魅力的に演じた。続編でも同役を好演している。
8.『ファースト・ワイフ・クラブ』(1996)
ゴールディ・ホーン、ベット・ミドラーと共演した痛快コメディ。離婚した3人の女性たちが元夫たちに復讐する姿を描き、世界的ヒットを記録した。
9.『マイ・ルーム』(1996)
メリル・ストリープ、若きレオナルド・ディカプリオと共演。ストリープ演じるリーの姉で白血病を患うベッシー役を務め、アカデミー賞に再びノミネートされた感動作。
10.『カーラの結婚宣言』(1999)
ゲイリー・マーシャル監督によるヒューマンドラマ。ジュリエット・ルイス演じる知的障がいのある娘を見守る母親を演じた。
11.『電話で抱きしめて』(2000)
メグ・ライアン、リサ・クドローと共演し、監督も兼任した作品。3人姉妹が老いた父を介護する姿をユーモラスかつ繊細に描く。
12.『恋愛適齢期』(2003)
ジャック・ニコルソン、ナンシー・マイヤーズと再タッグを組んだロマンティック・コメディ。劇作家エリカ役で、4度目のアカデミー主演女優賞ノミネートを果たした。
13.『幸せのポートレート』(2005)
サラ・ジェシカ・パーカー、レイチェル・マクアダムスと共演。大家族を率いる母親役として、温かくもユーモラスな存在感を放った。
14.『恋とスフレと娘とわたし』(2007)
マンディ・ムーア演じる娘の恋愛に口を出す“おせっかいな母”を演じたロマンティック・コメディ。
15.『また、あなたとブッククラブで』(2018)
キャンディス・バーゲン、ジェーン・フォンダ、メアリー・スティーンバージェンと共演。『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』を読んだ4人の女性が、恋を再発見する姿を描く。2023年には続編も製作された。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌
【関連記事】
- 【訃報】79歳で死去したダイアン・キートンに各界から追悼コメント――『アニー・ホール』でオスカー受賞
- ロバート・レッドフォード映画人生総覧|『明日に向って撃て!』から引退作まで17選
- ウディ・アレン、「キャンセル・カルチャー」を批判-「私と仕事をしないのは間違いだ」
- 『スーパーマン』ゾッド将軍から『プリシラ』まで――名優テレンス・スタンプ、87歳で死去
- 【追悼:ヴァル・キルマー】出演映画10選…“アイスマン”役『トップガン』、『ヒート』ほか