タランティーノ、『ハンガー・ゲーム』を痛烈批判 「『バトル・ロワイアル』を盗作した」

『ハンガー・ゲーム』、クエンティン・タランティーノ監督 写真:Murray Close/Lionsgate/Courtesy Everett Collection; Vittorio Zunino Celotto/Getty Images
『ハンガー・ゲーム』、クエンティン・タランティーノ監督 写真:Murray Close/Lionsgate/Courtesy Everett Collection; Vittorio Zunino Celotto/Getty Images
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映画監督のクエンティン・タランティーノが、人気シリーズ『ハンガー・ゲーム』を痛烈に批判した。タランティーノは、同シリーズが2000年公開の日本映画『バトル・ロワイアル』を丸ごと盗用したと主張している。

クエンティン・タランティーノは『バトル・ロワイアル』を自身のお気に入り映画リストに常に入れており、同作は高見広春の1999年の小説『バトル・ロワイアル』を原作としている。

クエンティン・タランティーノはポッドキャスト番組『The Bret Easton Ellis Podcast』で、「日本の作家が、どうしてスーザン・コリンズ(『ハンガー・ゲーム』の原作者)を訴えなかったのが理解できない」と発言。「本を丸ごと盗作したのに、愚かな書評家は『バトル・ロワイアル』という日本映画を見に行かず、コリンズ作品を最も独創的だと評価した」と語った。さらにタランティーノは、「『ハンガー・ゲーム』を観た映画評論家は、すぐに“これは、ただ『バトル・ロワイアル』をPG仕様にしただけじゃないか!”と言った」と指摘している。

『バトル・ロワイアル』は日本の近未来を舞台に、中学生たちが政府に強制されて死闘を繰り広げる物語だ。一方、『ハンガー・ゲーム』もディストピア世界を舞台に、12の地区から選ばれた若者たちが命を懸けた生死のゲームに挑む点で共通している。両作品の類似性は、シリーズ第1作公開時からファンの間で指摘されてきた。

スーザン・コリンズは、過去に自著が『バトル・ロワイアル』を元にしているとの疑惑を否定している。「自分の本を提出するまで、その本も作者も知りませんでした」と『ニューヨーク・タイムズ』に語り、編集者の指示で『バトル・ロワイアル』を読まずに執筆を続けたことを明かした。

『バトル・ロワイアル』は2000年に公開され、2003年には続編『バトル・ロワイアルII 鎮魂歌』も登場した。『ハンガー・ゲーム』シリーズは2012年の第1作公開以降、5作品が上映され、2026年には新作『The Hunger Games: Sunrise on the Reaping(原題)』が全米公開される予定だ。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌

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