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映画『スクリーム7』最新情報まとめ:ネーヴ・キャンベル復帰&オリジナルキャスト再集結で新章へ――監督ケヴィン・ウィリアムソンの狙いとは

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映画『スクリーム7』最新情報まとめ:ネーヴ・キャンベル復帰&オリジナルキャスト再集結で新章へ
(左から)ゴーストフェイス、ネーヴ・キャンベル、コートニー・コックス、デヴィッド・アークエット 写真:Philippe Bosse/Paramount Pictures/Courtesy Everett Collection; Dimension Films/Courtesy Everett Collection (2); Brownie Harris/Paramount Pictures/Courtesy Everett Collection
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※本記事には『スクリーム』シリーズ過去作の重大なネタバレが含まれます。



映画『スクリーム7』最新情報を解説!“母となったシドニー”の戦い

再び鳴り響く、正体不明の電話――。

約30年にわたり、『スクリーム』シリーズは“ファイナル・ガール”の象徴であるシドニー・プレスコットの生存譚を描いてきた。ネーヴ・キャンベル演じるシドニーは、ゴーストフェイスのマスクの裏に潜む数多くの殺人鬼たち、そしてその凶行で犠牲となる友人や無関係な人々を目の当たりにしながら、幾度となく死線を乗り越えてきたのである。

ネーヴ・キャンベル、『スクリーム7』より 写真:Paramount Pictures
ネーヴ・キャンベル、『スクリーム7』より 写真:Paramount Pictures

シリーズ第1作『スクリーム』は1996年に公開され、2011年の『スクリーム4』まで、故ウェス・クレイヴンがメガホンを取った。クレイヴンが2015年に亡くなってから7年後の2022年、シリーズは新たな形で復活を遂げる。タイラー・ジレットとマット・ベティネッリ=オルピンが監督を務めたシリーズ第5作『スクリーム』(2022年)は、クレイヴンへの敬意を捧げつつ、ネーヴ・キャンベルのシリーズ復帰を実現。さらに、コートニー・コックスといったオリジナルキャストも再集結した。しかし、2023年公開の最新作『スクリーム6』にキャンベルの姿はなかった。

今後のシリーズには、リブート2作品を牽引したジェナ・オルテガとメリッサ・バレラは参加しない。両名は当初『スクリーム7』への出演が予定されていたが、2023年11月、バレラがイスラエル・ハマス戦争に関するSNS投稿を理由に降板。その直後、オルテガもスケジュールの都合などを理由にプロジェクトを離れている。

『Your Favorite Scary Movie: How the Scream Films Rewrote the Rules of Horror』(著:アシュリー・カリンズ)写真:Penguin Random House
『Your Favorite Scary Movie: How the Scream Films Rewrote the Rules of Horror』(著:アシュリー・カリンズ)写真:Penguin Random House

3年前の再始動以降、ゴーストフェイスの殺戮はますます過激さを増してきた。しかし、アシュリー・カリンズによる舞台裏を掘り下げた書籍『Your Favorite Scary Movie: How the Scream Films Rewrote the Rules of Horror』の中で、『スクリーム7』の監督ケヴィン・ウィリアムソンは、キャンベルの復帰にあたり「流血表現を抑えたい」という本人の意向を明かしている。「ネーヴは原点に立ち返り、サスペンスを重視し、本当に“怖い”感覚に集中したいのだ。血まみれではなく」と彼は語る。

とはいえ、『スクリーム7』の公開を控え、裏切りや重要キャラクターの再登場が待ち受けていることは、想像に難くない。シリーズは2026年、再び“致命的”な復活を遂げようとしている。

次回作に関する詳細は、以下で詳しく紹介する。米『ハリウッド・リポーター』が把握しているすべての情報をチェックしてほしい。

1.『スクリーム7』はいつ公開されるか

(左から)ネーヴ・キャンベル、コートニー・コックス、『スクリーム』(2022年)より 写真:Everett Collection
(左から)ネーヴ・キャンベル、コートニー・コックス、『スクリーム』(2022年)より 写真:Everett Collection

2024年10月1日、ネーヴ・キャンベルと、1996年版『スクリーム』の脚本を手がけたケヴィン・ウィリアムソンが、インスタグラムの共同投稿を通じて『スクリーム7』の全米公開日を発表した。本作はパラマウント・ピクチャーズ配給で、2026年2月27日(金)に全米公開される予定である。

※2025年12月現在、日本での公開日については未発表

投稿にはカレンダーの日付を写した写真が添えられ、「2026年は“殺人的”な一年になる。#Scream7」というキャプションが記されていた。シリーズの復活を印象づける、象徴的な告知となったのである。

2. 前作はどのような結末を迎えたのか

(左から)メリッサ・バレラ、ジェナ・オルテガ、ジャスミン・サヴォイ・ブラウン、メイソン・グッディング、『スクリーム6』(2023年)より 写真:Paramount Pictures and Spyglass Media Group
(左から)メリッサ・バレラ、ジェナ・オルテガ、ジャスミン・サヴォイ・ブラウン、メイソン・グッディング、『スクリーム6』(2023年)より 写真:Paramount Pictures and Spyglass Media Group

『スクリーム6』のクライマックスでは、サム役のメリッサ・バレラとタラ役のジェナ・オルテガが、3人のゴーストフェイスの襲撃を生き延びる。正体は、刑事のベイリー(演:ダーモット・マローニー)、その娘クイン・ベイリー(演:リアナ・リベラト)、そしてイーサン・ランドリー(演:ジャック・チャンピオン)であった。

3人のゴーストフェイスは、『スクリーム4』以来シリーズに復帰したカービー・リード(演:ヘイデン・パネッティーア)の助けも得たサムとタラたちによって、最終的に倒される。そして事件を乗り越えたサムとタラの姉妹の絆は、これまで以上に強いものとなっていく。

物語の中盤では、ゲイル(演:コートニー・コックス)が自宅でゴーストフェイスに何度も刺されながらも一命を取り留める。意識を失う直前、彼女は『シドニーに伝えて。あいつは私を仕留められなかったって』と言い残す印象的な場面を見せた。

そのほかにも、ミンディ(演:ジャスミン・サヴォイ・ブラウン)とチャド(演:メイソン・グッディング)の兄妹など、複数の主要キャラクターが生存者として物語を終えている。次作へと続く余韻を残すラストである。

3. おなじみの“レガシー・トリオ”が復帰する

(左から)ネーヴ・キャンベル、コートニー・コックス、デヴィッド・アークエット 写真:Eugene Gologursky/Getty Images; Leon Bennett/Getty Images; Alberto E. Rodriguez/Getty Images
(左から)ネーヴ・キャンベル、コートニー・コックス、デヴィッド・アークエット 写真:Eugene Gologursky/Getty Images; Leon Bennett/Getty Images; Alberto E. Rodriguez/Getty Images

『スクリーム』シリーズを象徴する3人――シドニー・プレスコット(演:ネーヴ・キャンベル)、ゲイル・ウェザーズ(演:コートニー・コックス)、デューイ・ライリー(演:デヴィッド・アークエット)が、そろって復帰することが決定した。しかも、死亡したはずのデューイが“死を越えて”戻ってくるという。

最初に復帰を表明したのはネーヴ・キャンベルである。彼女は2024年3月、製作会社スパイグラスとの出演料をめぐる対立により『スクリーム6』への出演を見送った後、シリーズへのカムバックを正式に発表した。インタビューで、キャンベルは降板の理由と、再び戻る決断をした経緯を率直に語っている。

(左から)シドニー役のネーヴ・キャンベル、ビリー・ルーミス役のスキート・ウールリッチ、『スクリーム』(1996年)より 写真:Prime Video
(左から)シドニー役のネーヴ・キャンベル、ビリー・ルーミス役のスキート・ウールリッチ、『スクリーム』(1996年)より 写真:Prime Video

「何十年もこのシリーズに関わってきたのに、正当な報酬が支払われない状態では、撮影現場に立つことはできないとわかっていた。私はこの映画が大好きだし、自分抜きで続いていくと思うと悲しかったが、敬意を欠いた扱いを受ける価値はなかった」とキャンベルは振り返る。
さらに、「だから前作は観ていないし、興行成績にも目を向けなかった。ただ、出演した俳優たちに悪意は一切ないし、シリーズに関われた人たちを心から祝福している。私にとっては、当時は正しい選択だったというだけだ。そして最終的に、こうしてまた戻ってくることができたことに感謝している」と続けた。

コートニー・コックス 写真:LEON BENNETT/GETTY IMAGES
コートニー・コックス 写真:LEON BENNETT/GETTY IMAGES

続いて2024年12月には、コートニー・コックスも出演契約を締結。ドラマ『フレンズ』で知られる彼女は、『スクリーム6』で再び刺されながらも生き延び、強烈な印象を残していた。

さらに2025年3月には、デヴィッド・アークエットの参加も発表された。実生活でも、そしてシリーズ内でもコックスの元夫を演じてきた彼だが、どのような形で復帰するのかは現時点では不明である。というのも、デューイは2022年公開の『スクリーム』で、アンバー(演:マイキー・マディソン)に殺害されているからだ。ちなみに彼女は、アカデミー賞を受賞した唯一のゴーストフェイス役としても知られている。

“レガシー・トリオ”の再集結は、『スクリーム7』が過去と現在をつなぐ重要な一作となることを強く示唆している。シリーズは、さらなるサプライズを用意して帰ってくるに違いない。

4. ほかに、どんなキャストが出演するのか

(左から)マシュー・リラード、ジョエル・マクヘイル、マッケナ・グレイス、イザベル・メイ、メイソン・グッディング 写真:Alberto E. Rodriguez/Getty Images; Frazer Harrison/Getty Images; Matt Winkelmeyer/Getty Images; Kevin Mazur/Getty Images; Matt Winkelmeyer/Getty Images
(左から)マシュー・リラード、ジョエル・マクヘイル、マッケナ・グレイス、イザベル・メイ、メイソン・グッディング 写真:Alberto E. Rodriguez/Getty Images; Frazer Harrison/Getty Images; Matt Winkelmeyer/Getty Images; Kevin Mazur/Getty Images; Matt Winkelmeyer/Getty Images

まず注目すべきは、シリーズ第1作でスチュ・マッカーを演じ、スキート・ウールリッチ演じるビリーとともに“初代ゴーストフェイス”の一角を担ったマシュー・リラードの出演(再登板)である。長年ファンの間で語られてきた存在が、ついに再登場する形だ。

さらに、リブート2作品で兄妹役を演じてきたチャド役のメイソン・グッディングと、ミンディ役のジャスミン・サヴォイ・ブラウンも続投が決定している。

スコット・フォーリー 写真:Frazer Harrison/Getty Images
スコット・フォーリー 写真:Frazer Harrison/Getty Images

加えて、『スクリーム3』でゴーストフェイスの正体だったローマン・ブリッジャーを演じたスコット・フォーリーも出演する。彼はシドニーの異母兄という重要な設定を持つキャラクターで、再び同役を演じる。

そのほか、新たにシリーズへ加わるキャストも豪華である。出演が発表されているのは、ジョエル・マクヘイル、アンナ・キャンプ、マッケナ・グレイス、イザベル・メイ、ミシェル・ランドルフ、イーサン・エンブリー、マーク・コンスエロス、ジミー・タトロ、セレステ・オコナー、エイサ・ジャーマン、そしてサム・レクナーといった面々である。

新旧キャラクターが入り交じる布陣は、『スクリーム7』がシリーズの集大成的な一作になることを強く予感させる。だれが味方で、だれが仮面の裏にいるのか――再び観客の疑念を煽る展開が待ち受けていそうだ。

5. これまでにどんな内容が示唆されているのか

ゴーストフェイス 写真:Paramount Pictures and Spyglass Media
ゴーストフェイス 写真:Paramount Pictures and Spyglass Media

スチュ・マッカー役で再登板するマシュー・リラードは、2025年10月初め、CBRの取材で再演に対する率直な心境を明かしている。「正直、少し緊張している。このシリーズを完全に終わらせてしまう張本人にはなりたくないからね」と語りつつ、「でも、きっとやり遂げられると信じている。ケヴィンが戻り、ネーヴが再び主役として加わる。未来は明るいと思っているよ」と前向きな姿勢を見せた。

同じく“死亡したはず”のゴーストフェイス経験者であるスコット・フォーリーも、2025年3月に『グッド・モーニング・アメリカ』に出演し、復帰について言及している。「私の役は――ネタバレになるが――25年前に公開された『スクリーム3』で犯人だった。あの時は徹底的に痛めつけられて死んだはずだ」と振り返りつつ、「それでもいま、『スクリーム7』に戻ってくる。どう辻褄が合うのかは、正直自分でも分からない」と語った。別の番組『ライブ・ウィズ・ケリー・アンド・マーク』では「出演シーンは小規模なものだ」とも明かしている。

(左から)デヴィッド・アークエット、ゴーストフェイス、ケヴィン・ウィリアムソン 写真:Allan Amato; Dimension Films/Photofest; Jason Davis/Getty Images
(左から)デヴィッド・アークエット、ゴーストフェイス、ケヴィン・ウィリアムソン 写真:Allan Amato; Dimension Films/Photofest; Jason Davis/Getty Images

デューイ・ライリー役のデヴィッド・アークエットは、2025年4月、『ComingSoon.net』の取材で、復帰情報が公表されたこと自体が想定外だった(本来はサプライズのはずだった)と語った。「本当はサプライズにする予定だった。あまり多くは話せないが、ケヴィン・ウィリアムソンが監督を務めていること自体が大きな喜びだし、ネーヴやマシューが戻ってくるのも本当にワクワクする」とコメント。「私はデューイという役が大好きだし、これからもずっと愛し続ける」と、強い思い入れを示している。

一方、チャド役のメイソン・グッディングは、新たなゴーストフェイスの凶暴さについて言及。「解剖学的かつロジスティクス(動きの理屈)的な観点で見ても、今回のゴーストフェイスはシリーズ史上もっとも凶暴だと思う」とメディアサイト『Just Jared』に語っている。「血や内臓描写も多い。ケヴィン・ウィリアムソンが監督を務めることで、キャラクターたちに何が起こるのか、ファンはおおいに期待していいはずだ」

復帰組の不安と期待、そして新作ならではの過激さ――断片的な発言から見えてくるのは、『スクリーム7』がシリーズの原点と進化を同時に提示する一作になりそうだ、ということだ。

6. すでに予告編は公開されているのか

ゴーストフェイス、『スクリーム7』より 写真:Paramount Pictures
ゴーストフェイス、『スクリーム7』より 写真:Paramount Pictures

予告編はすでに公開されており、ゴーストフェイスは再び電話をかけてくる。

2025年10月30日(木)、パラマウント・ピクチャーズは『スクリーム7』の初予告編を公開した。冒頭では、シリーズ新参加となるミシェル・ランドルフ演じる人物が犠牲になるかのように描かれ、いわゆる“オープニング・キル”の存在を示唆している。

しかし、予告編の中心に据えられているのは、やはりシドニー・プレスコットである。彼女のもとに、仮面の殺人鬼から一本の電話がかかってくる。「もしもし、シドニー。恋しかったかい?いい街を見つけたね。君と、きれいな娘さんと。俺たちが育った場所を思い出すよ」――そう語りかけるゴーストフェイスと、2人は再び直接対峙し、記憶に残る激闘を繰り広げることになりそうだ。

今回は、ゴーストフェイスの狙いがシドニー本人だけでなく、娘テイタム・エヴァンス(演:イザベル・メイ)にも向けられている点が強調されている。なお、シドニーが娘に「テイタム」と名付けたのは、シリーズ第1作でゴーストフェイスの犠牲となった親友テイタム(演:ローズ・マッゴーワン)への敬意を込めたものだ。

予告編には、記者ゲイル・ウェザーズとして復帰するコートニー・コックスの姿も映し出され、彼女はシドニーに向かって「このクソ野郎の正体を暴そう」と力強く言い放つ。

そしてラストでは、「これは楽しくなりそうだ」という謎の声が響く。この声について、ファンの間では、初代キラーの一人スチュ・マッカーを演じたマシュー・リラードの声ではないかとの憶測が広がっている。

7. 監督はだれが務めているのか

ケヴィン・ウィリアムソン 写真:Getty Images
ケヴィン・ウィリアムソン 写真:Getty Images

ケヴィン・ウィリアムソンが『スクリーム7』の監督を務める。ウィリアムソンはシリーズ第1作『スクリーム』(1996年)、続編『スクリーム2』(1997年)、そして『スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション』(2011年)の脚本を手がけた生みの親的存在であり、さらに『スクリーム』(2022年)ではエグゼクティブ・プロデューサーとしてもシリーズに関わってきた。

本作の監督は当初、クリストファー・ランドンが務める予定だったが、2023年12月に降板。脚本家でもあるLandonに代わり、ウィリアムソンがメガホンを取ることになった。ランドンは当時、自身のSNSで「夢の仕事だったが、悪夢に変わってしまった」と胸中を吐露している。

さらに2025年4月、ランドンは『ヴァニティ・フェア』の取材に応じ、降板の理由についてファンから殺害予告を受けていたことを明かした。メリッサ・バレラの降板をめぐり、自身が責任を負わされたことが背景にあったという。ただしランドンは、「彼女を解雇したのは自分ではない」「その状況をコントロールする権限は一切なかった」と事実関係を明確に否定している。

書籍『Your Favorite Scary Movie: How the Scream Films Rewrote the Rules of Horror』の中で、ランドンはさらに踏み込んで当時の判断を振り返る。「メリッサが解雇されてから約1週間後に、私は降板を決めた。その時点で、もはや映画は存在しなかった。脚本の中心は彼女そのものだったからだ」と語る。「私は“スクリーム映画”を撮るために契約したのではない。あの映画を撮るために参加した。だが、その映画が消えてしまった以上、前に進むしかなかったのである」

8. そのほかの制作スタッフはだれが参加しているのか

マルコ・ベルトラミ 写真:Jamie McCarthy/Getty Images
マルコ・ベルトラミ 写真:Jamie McCarthy/Getty Images

脚本を手がけるのは、ジェームズ・ヴァンダービルトとガイ・ビュシックの二人である。両者は、シリーズ復活作となった『スクリーム』(2022年)および『スクリーム6』(2023年)でも共同で脚本を担当しており、本作でもそのコンビネーションが引き続き発揮されるはずだ。

音楽を担当するのは、シリーズ第1作から第4作までを彩ってきた作曲家マルコ・ベルトラミである。おなじみの音楽が再び物語に緊張感と深みを与えることになりそうだ。

9. 物語のあらすじは?

ネーヴ・キャンベル、『スクリーム』(2022年)より 写真:Paramount Pictures and Spyglass Media
ネーヴ・キャンベル、『スクリーム』(2022年)より 写真:Paramount Pictures and Spyglass Media

本作については、現時点で正式なログラインは発表されていないものの、『スクリーム7』ではネーヴ・キャンベル演じるシドニー・プレスコットが、前作『スクリーム』(2022年)以上に物語の中心を担うことが明らかになっている。キャンベルは2024年7月、米情報番組『エンターテインメント・トゥナイト』のインタビューで「今回はシドニーを追いかけていく物語になる」と語っている。

また、書籍『Your Favorite Scary Movie: How the Scream Films Rewrote the Rules of Horror』の中で、監督のケヴィン・ウィリアムソンは、シリーズを象徴する“ファイナル・ガール”であるシドニー・プレスコットの立ち位置を守り抜く意向を示した。「彼女はあまりにも多くの苦しみとトラウマを背負ってきた。そんな彼女にハッピーエンド以外を与えるのは残酷だし、冒涜にすら感じる」と語り、シドニーの行く末に対する強い思い入れをにじませている。

キャンベル自身が重視しているのは、シドニーの“家族”という側面である。「もし自分がシドニーだったら、子どもを持つ決断そのものがどれほど困難か想像してみてほしい。さらに子どもを持った後も、過去が再び自分たちを襲うのではないかという恐怖と、常に向き合うことになる」と語る。「詳しくは明かせないが、彼女がどのように子どもを育てるかは大きな選択であり、他の人とは少し違ったものになるかもしれない」

なお、シドニーの娘役にはイザベル・メイがキャスティングされ、夫はマーク・エヴァンス役としてジョエル・マクヘイルが演じることが決定している。シリーズの新章は、シドニーの“その後の人生”に深く踏み込む一作となりそうだ。

▼『スクリーム』第1作~第6作

ドリュー・バリモア、『スクリーム』(1996年)より 写真:Everett
ドリュー・バリモア、『スクリーム』(1996年)より 写真:Everett

『スクリーム』(1996年)

スクリーム [DVD]
『スクリーム』(1996年)写真:Amazon.co.jp

『スクリーム2』(1997年)

スクリーム 2 [DVD]
『スクリーム2』(1997年)写真:Amazon.co.jp

『スクリーム3』(2000年)

スクリーム 3 [DVD]
『スクリーム3』(2000年)写真:Amazon.co.jp

『スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション』(2011年)

スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション [DVD]
『スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション』(2011年)写真:Amazon.co.jp

『スクリーム』(2022年)

スクリーム(2022) [DVD]
『スクリーム』(2022年)写真:Amazon.co.jp

『スクリーム6』(2023年)

スクリーム6 [DVD]
『スクリーム6』(2023年)写真:Amazon.co.jp

▼あわせて読みたい『スクリーム』関連書籍

『Your Favorite Scary Movie: How the Scream Films Rewrote the Rules of Horror』(著:アシュリー・カリンズ)

エンタメ記者アシュリー・カリンズによる『Your Favorite Scary Movie: How the Scream Films Rewrote the Rules of Horror』は、『スクリーム』シリーズがどのようにして作られ、いかにして映画史に影響を与えてきたのかを掘り下げた一冊である。本書では、キャストやクリエイター、スタッフの貴重な舞台裏証言を交えつつ、残虐な暴力描写と、ユーモアを伴う自己言及という独自の融合が、いかにホラー映画の“お約束”を書き換えてきたのかを鋭く分析していく。

ネーヴ・キャンベル、コートニー・コックス、デヴィッド・アークエット、ケヴィン・ウィリアムソン、スキート・ウールリッチ、マシュー・リラード、ジャック・クエイド、パーカー・ポージー、ヘイデン・パネッティーア、ジャスミン・サヴォイ・ブラウン、メイソン・グッディング、レディオ・サイレンス、ロジャー・L・ジャクソンらの新規インタビューも多数収録。シリーズの内側に迫る、濃密かつ徹底した歴史書となっている。

『スクリーム』のファンはもちろん、ホラー映画愛好家や映画ファンにとっても必読の内容だ。本書が描くのは、「ゴーストフェイスの殺人鬼が高校生を恐怖に陥れる」という小さな映画が、数々の困難を乗り越え、いまなお観客を悲鳴に包む歴史的成功へと成長していった、その軌跡なのである。

Your Favorite Scary Movie: How the Scream Films Rewrote the Rules of Horror
『Your Favorite Scary Movie: How the Scream Films Rewrote the Rules of Horror』写真:Amazon.co.jp

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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