『ウィキッド 永遠の約束』続編の可能性は?スタッフとユニバーサル幹部の発言から考察

シンシア・エリヴォとアリアナ・グランデ、『ウィキッド 永遠の約束』より 写真:Giles Keyte/Universal Pictures
シンシア・エリヴォとアリアナ・グランデ、『ウィキッド 永遠の約束』より 写真:Giles Keyte/Universal Pictures
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ジョン・M・チュウ監督の『ウィキッド 永遠の約束』は、公開3週目で全米累計興収が2億9,600万ドル(約459億9,000万円)を記録し、全世界興行収入も4億ドル(約621億5,000万円)の大台に迫っている。初週成績は前作『ウィキッド ふたりの魔女』(2024年)を上回る1億4,700万ドル(約228億4,000万円)で、ブロードウェイ・ミュージカルの映画化作品として最高のオープニング記録となった。

アリアナ・グランデ、シンシア・エリヴォ、映画『ウィキッド 永遠の約束』より
アリアナ・グランデとシンシア・エリヴォ、『ウィキッド 永遠の約束』より 写真:Giles Keyte/Universal Pictures

これほどの大ヒットを記録した同シリーズだが、さらなる続編制作の可能性はあるのだろうか?本記事では、現時点で分かっている情報をまとめた。

これまでの『ウィキッド』シリーズの歩み

映画『ウィキッド』シリーズは、2003年に初演されたミュージカル『ウィキッド』を2部作で映画化したものだ。このミュージカルはグレゴリー・マグワイアの小説『オズの魔女記』(1995年)を原作とし、オズの魔法使いたちの知られざる物語を描いている。

『ウィキッド ふたりの魔女』でさまざまな困難を乗り越え、友情を結んだエルファバ(演:シンシア・エリヴォ)とグリンダ(演:アリアナ・グランデ)。『ウィキッド 永遠の約束』ではエルファバがグリンダと別れ、それぞれの道を歩むことになる。これにより、グリンダは『オズの魔法使い』でよく知られる「善い魔女」としての道を歩み始めた。

アリアナ・グランデ、シンシア・エリヴォ、映画『ウィキッド ふたりの魔女』より
アリアナ・グランデとシンシア・エリヴォ、映画『ウィキッド ふたりの魔女』より 写真:Giles Keyte/Universal Pictures

『ウィキッド 永遠の約束』では、ミュージカル版にはない新曲“No Place Like Home”(歌:エリヴォ)と“The Girl in the Bubble”(歌:グランデ)が使用されている。

ミュージカル版ではエルファバ役をイディナ・メンゼル、グリンダ役をクリスティン・チェノウェスが演じた。この2人は『ウィキッド ふたりの魔女』にカメオ出演している。

続編の可能性は?ミュージカル版と映画版のスタッフが明かす

映画では、ミュージカル版を手がけたウィニー・ホルツマンが脚本を担当し(デイナ・フォックスとの共同執筆)、スティーブン・シュワルツが翻案・音楽を手がけている。

同シリーズはもともと2部作であり、ミュージカル版のストーリーは『ウィキッド 永遠の約束』で完結している。そのため、さらに続編が制作されるかどうかについては議論が交わされている。

ユニバーサルの最高マーケティング責任者であるマイケル・モーゼス氏は、最近のインタビューで次のように語った。「『ウィキッド』シリーズは興行的に成功し、ファンの人気も高いため、当社はこの世界をどう展開していくかを考える責任があると思います。まだ決定していませんが、進行中のプロジェクトもあります」

シュワルツは「The Ankler」紙の取材に対し、ホルツマンとの仕事が続いていることを示唆した。「詳しくは明かせませんが、現在ホルツマンとアイデアをいくつか練っています。エルファバとグリンダの物語は完結したと思いますが、他にもまだ深掘りできる側面はあります」

シュワルツによれば、この「アイデア」は『ウィキッド』シリーズの続編ではないが、オファーがあれば続編への参加を検討するという。

※為替レートは2025年12月7日時点の数値で換算しています。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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