映画『クスノキの番人』初日舞台挨拶、主演・高橋文哉「感想が温かく、何か届けることができたと思う」
直木賞作家・東野圭吾の小説初のアニメーション映画化となる『クスノキの番人』が30日、全国331館で封切られた。
▼映画『クスノキの番人』初日舞台挨拶 ―― 主演・高橋文哉が語る「救われた」瞬間
声優を務めた俳優の高橋文哉は、共演の天海祐希、齋藤飛鳥、宮世琉弥、伊藤智彦監督とともに東京・TOHOシネマズ日比谷で初日舞台挨拶。「昨日はドキドキでしたが、公開されてSNSなどの感想が温かく、作品として何か届けることができたと思うとうれしい。地元の友達も見に行ってくれて、『おまえ、すげえな』という一言に救われました」と安どの笑みを浮かべた。

理不尽な理由で職を失った青年・直井玲斗が、伯母の千舟から「祈れば願いがかなう」と言われるクスノキの番人を命じられ、訪れる人々との出会いによって自己を見つめ直していく物語。原作の小説は、100万部を超えるベストセラーとなっている。
高橋は「監督や天海さん、齋藤さん、琉弥もそうですけれど、もう一人救われた方がいます。宮野真守さんです」と告白。過去にドラマで共演したことがあり、アフレコ初日に別のスタジオにいたため相談のメールを送ったところ、「電話をくれて、自分事のように話してくれた。その時の言葉を台本の表紙に書いて忘れないようにしていました」と語った。
▼東野圭吾のベストセラーが待望のアニメ映画化、監督とキャストが込めた想い

さらに、千舟役の天海とのラストシーンは、伊藤監督の「思いつき」で互いに向き合って収録したそうで「お互いに目を見つめ合ってお芝居ができて、役の気持ちにリンクすることができ玲斗の優しさを表現できました」と感謝。齋藤も「人柄、人前でプロとして話すこと、天海さんは全部が格好良い」、宮世も「インタビューを読んで芝居に生かしていた、会いたかった先輩。その覇気を受け取りたい」と先輩をリスペクトした。

対する天海は、「やめた方がいい」と照れ笑い。「私もいろいろと刺激を受けました。若い子たちは本当にしっかりしている。自分のダメなところも受け止めて、俳優という道を進む覚悟を感じる。これからが楽しみだし、私も頑張って声だけではなくお芝居で共演できるように精進していきたい」と賛辞を送った。

伊藤監督は、満席の会場を見渡し「師匠からは観客に届いてようやく映画になると言われていた。初日でそれが達成でき、スタッフみょう利に尽きる」と感慨深げ。そして、高橋が「たくさんのスタッフが関わって、それぞれの分野で100%の力で向き合った作品。受け止めていただき、もっと広がってくれればうれしい」と締めくくった。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元

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