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ファン熱狂の『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』の予告編に登場したキャラクター解説! タランチュラがなぜ必要なのか?そしてセイディー・シンクの役柄は

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ファン熱狂の『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』の予告編に登場したキャラクター解説! タランチュラがなぜ必要なのか?そしてセイディー・シンクの役柄は?
『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』 写真:Columbia Pictures
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アメイジングな再生記録を達成した『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』予告編

3月8日に『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』(7月31日(金)日米同時公開)の予告編が世界的に解禁になりました。その24時間前にトム・ホランドが自身のインスタで予告編解禁を宣言。そして世界のスパイダーマン好きインフルエンサーのインスタなどを通じて1~2秒の映像クリップがカウントダウン的に配信。事前の期待と巧みなSNS戦略で予告編の再生回数は24時間で累計7億1,860万回再生を記録しました。

これまでの記録では、24時間以内で、『デッドプール&ウルヴァリン』の初出し予告編の再生回数が3億6,500万回再生、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』が3億5,500万回再生、『アベンジャーズ/エンドゲーム』が2億8,900万回再生ですから断トツの記録です。

ここでは現段階で、この予告編に登場したヴィランと思われるキャラたちや他のヒーローの存在について解説しましょう。「現段階で」「~思われる」としたのは、まだまだこの先様々なヴィランや他のヒーローたちが出てくる可能性があります。またヴィランと思っていた人物が最終的にスパイダーマンの敵になるかどうかは本編を見てみないとわかりません。なお、このコラムは筆者の憶測に基づくもので、公式から発表された情報に基づくものではありません。

【動画】【全世界初解禁!】待望の最新作『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』予告編 <7月31日(金)日米同時公開決定!>

サソリと大グモがスパイダーマンと戦う!

予告編の1分58秒あたりから出てくる人物。「邪魔なんだよ」というセリフとともにしっぽのような武器でスパイダーマンをふっとばします。これはスコーピオンというヴィラン。スコーピオンとはサソリの意味で、文字どおりサソリ男とも言うべきキャラです。

コミックではピーター・パーカー/スパイダーマンを追う私立探偵のマック・ガーガンが違法な実験によってサソリの力を手にいれます。さらにサソリを模した特殊なスーツを装着(この予告編にも出てくる強力な尾がついています)、スパイダーマンに立ち向かいます。自然界ではサソリはクモの天敵ですから、スパイダーマンより強いというわけです。

コミックでのデビューは1965年1月発行付のアメイジング・スパイダーマン20号(マック・ガーガンとしてはその1つ前のアメイジング・スパイダーマン19号に登場)。20号では表紙から登場しており、“スパイディは自分より強いこの敵とどう戦うのだろうか???”とのコピーが添えられています。ヴィランとしてはグリーン・ゴブリンやクレイヴンの次にデビュー。比較的古参のヴィランです。原作コミックではその後ガーガンがヴェノムのシンビオートに寄生されたり、偽スパイダーマンになったりします。アニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』では犯罪界のボスであるキングピンの手下として登場。この時はさらに半分人間・半分メカニカルな異形の刺客となっていました。

【動画】『スパイダーマン:スパイダーバース』に登場するスコーピオン。18秒目あたり

マーベル・シネマティック・ユニバース/MCUのスパイダーマン映画では本作が初登場…と思いきや、実はマック・ガーガンというキャラ自体は犯罪者として『スパイダーマン:ホームカミング』に登場しています。

フェリーのシーンなどに登場しており首にサソリのタトゥーがあります。そしてスパイダーマンの活躍によって捕まり刑務所行きに。この時ガーガンを演じていたマイケル・マンドが今回の予告でスコーピオン姿になっていますから、あの時のガーガンがちゃんとヴィラン化したのでしょう。

問題は今回の映画で、誰が彼になんの目的でこのようなスーツと力を与えたかですね。サソリの次は大グモ=タランチュラです。予告の2分10秒に登場する船か何かの上でスパイダーマンと戦っているマスクの男です。これはタランチュラと名乗るヴィラン。しかし彼はもともと超人的なパワーを持っておらず高度な戦闘スキルと殺人のテクニックを身につけた殺し屋・プロの犯罪者です。(後に薬で身体能力がパワーアップという設定もつけられました)。足のブーツに毒薬が仕掛けてあります。このシーンはタランチュラが登場した1974年4月発行付のアメイジング・スパイダーマン134号の表紙を再現。この予告でタランチュラの左足に火花が散って強調されているのは、まさにここが毒を仕込んだブーツで、スパイダーマンを狙っていたことがわかります。

コミックではここにパニッシャーが登場。そしてパニッシャーはスパイダーマンとタランチュラが仲間だと思いスパイダーマンを処刑しようとします。しかし次の135号でその誤解がとけ、パニッシャーとスパイダーマンは顔見知りになります。後述しますが今回の『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』にはパニッシャーが登場します。従ってスパイダーマンとパニッシャーの出会いについて触れるため、このタランチュラの出番があるかもしれません。

筆者所有のスパイダーマン、タランチュラ、パニッシャー登場の翻訳版コミックの表紙↓↓

スパイダーマン、タランチュラ、パニッシャー登場の翻訳版コミックの表紙
スパイダーマン、タランチュラ、パニッシャー登場の翻訳版コミックの表紙(杉山すぴ豊・私物)

とはいえそんなにタランチュラの描写に時間を割くとも思えません。噂では今度の映画で、スパイダーマンの活躍の軌跡をフラッシュバック/ダイジェスト的に描くシーンがあるらしい。『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』の冒頭も似たような構成でしたよね。恐らくタランチュラもそういう処理ではないかと。

こういう感じで、もう一人出てきそうなヴィランが予告編の2分9秒。これまたコミックのカバーで有名なスパイダーマンのポーズを再現していますが、よーく見ると彼の周りにブーメランが飛んでいて、その下にこのブーメランを投げていると思われる人物がいます。これはズバリ“ブーメラン”という名のヴィランです。球界を追放されたメジャー・リーグのピッチャーがブーメランを使う犯罪者となります。コミックでのデビューは1966年のテイルズ・トゥ・アストニッシュ81号ですが、なんとここではハルクと戦う秘密組織のエージェントとして登場します。

アニメ映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』で、スパイダー・ソサエティにとらわれていたヴィランの一人としてちらっと登場します。なお、DCコミックには似たようなヴィランのキャプテン・ブーメランがいます。映画版のスーサイド・スクワッド等に登場。

スパイダーマンを助ける他のMCUヒーローたちの影

今回の『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』にはパニッシャーとブルース・バナー博士が出てきます。

前述のとおり、コミックではパニッシャーは最初スパイダーマンを悪者と思い、処刑しようと思いましたが、彼がヒーローだとわかり共闘することもあります。映画ではパニッシャー(フランク・キャッスル)とスパイダーマンはやり方が違えどNYの街のために戦っている同志的な面もある。しかし、やりすぎのパニッシャーをスパイダーマンとしては止めるし、パニッシャーも自分の行動の邪魔をするスパイダーマンを時に排除しようとする、という仲のようです。今回はパニッシャーとスパイダーマンの掛け合いが楽しみです。

【動画】東京コミコン2025のステージに参加したパニッシャー役ジョン・バーンサル

ブルース・バナー博士。本作では体の異変が起こったピーターが頼る天才科学者としてまず登場します。気になるのはこのままバナー博士のままなのか、途中ハルクに変身か?です。ハルクに変身した後も『アベンジャーズ/エンドゲーム』的なスマート・ハルク(身体はハルクだが、頭脳はバナー博士)なのか、それとも暴れまくるハルクになってしまうのか?です。というのもコミックでは暴走するハルクをスパイダーマンが止めるみたいなエピソードがある。ファンとしてはスパイダーマン対ハルクの戦いも観たいのは事実です。

今回のハルクの役割はコミックにおけるコナーズ博士的です。コナーズ博士は興奮や恐怖を感じるとリザードというトカゲ怪人に変異します。(映画『アメイジング・スパイダーマン』『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』にも登場)ピーターはコナーズ博士を尊敬しつつ、彼がリザードに変身するとスパイダーマンとして止めなければなりません。コミックの有名なエピソードで、ピーターの身体が変化を起こし、よりクモに近い形の6本腕になってしまう。その治療法を求めピーターがコナーズ博士を訪ねます。しかし、そこに吸血怪人モービウスがからんできてコナーズ博士はリザードになり大バトルとなる。ここに着想を得て、映画ではピーターの治療中にバナー博士が何らかの理由で怒れるハルクになるという展開も考えられます。

今回の予告には登場していなのですが、『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』にフローレンス・ピュー演じるエレーナが登場するとの噂もあるのです。もしこれが本当ならどう絡むか?なんですが、予告編の2分8秒目。スパイダーマンが誰かをかかえてスィングしているシーン。これは記念すべき、1962年の、スパイダーマンがデビューしたアメイジング・ファンタジー誌15号の表紙の再現なのです。ただ、この空の感じが『サンダーボルツ*』の最後で暴走したセントリーによるヴォイド空間によるNYの侵食を思わせます。

もしかするとあの時、スパイダーマンもNY市民を守るために活躍していたのかもしれません。そこでエレーナとスパイダーマンが出会うという展開は十分考えられます。

【動画】『サンダーボルツ*』よりセントリーによるNY襲撃のヴォイド空間のシーン

スパイダーマンを狙う2つのグループ?

本編の中に当局側の武装したチームが出てきますが、これはダメージ・コントロール局の隊員と思われます。

ダメージ・コントロール局はヒーローとヴィランの戦いで街などに被害が出た時の対応局ですが、それが転じてヒーローたちを監視・取り締まる組織になってます。MCUに本格的にこの存在が登場したのは『スパイダーマン:ホーム・カミング』だったし、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』でもかなり陰険な組織として描かれている。さらにMCUドラマ『ワンダーマン』でもヒーローだけではなく超能力を持っている連中すべてを監視しようとしていました。ここがまたスパイダーマンに対し何らかの圧をかけてくるのかです。

そして2分11秒目から登場する、赤い忍者軍団。これはザ・ハンドと呼ばれる悪の組織です。もともと1981年9月発行月のデアデビル174号でデビューしました。日本の忍者組織に端を発します。

その後、いくつか設定にアレンジが加わるのですがデアデビルや日本となじみのあるウルヴァリンとも戦っています。マーベル・ドラマの『デアデビル』『アイアン・フィスト』『ザ・ディフェンダーズ』にも登場(日本語吹き替えではヤミノテ=闇の手と呼ばれていました)。コミックではスパイダーマンと戦ったこともあるのですが、正直筆者の中でザ・ハンドがスパイダーマンの敵という認識は薄かったです。なので今回の登場は意外でした。

実際筆者が持っているスパイダーマン辞典系の本ではザ・ハンドが紹介されていない=要はスパイダーマンのコミックのメイン・キャラではない、という扱いです。ただザ・ハンドはスパイダーマンの強敵の一人犯罪王のキングピン(ウィルソン・フィスク。スパイダーマンの映画的にはアニメ『スパイダーマン:スパイダーバース』のメイン・ヴィラン。また『デアデビル』のドラマでの悪役)と組むこともあるのでキングピン登場の布石?

なお、マーベルではないですが、人気のアメコミ・ヒーロー“ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ”に登場するザ・フット(足という意味)団はザ・ハンド(手)のパロディとも言われています。

最大の謎、セイディー・シンクが演じるのは?

今回『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』のキャストで最も話題を呼んでいるのが『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のマックス・メイフィールド役でブレイクしたセイディー・シンクです。

彼女の役柄が(原稿を書いている現時点で)まだ発表されていません。噂では彼女の名はかなり上位にクレジットされるらしく重要な役でしょう。彼女は赤毛の印象が強いので、別世界のMJ、別世界のスパイダーマンであるトビー版ピーターとキルスティン・ダンスト演じるMJの間に生まれたメイディ・パーカーの噂もありました。

さらに今後MCUに登場するX-MENの先駆けとしてX-MENのメンバーであるジーン・グレイ説も。ただこの予告でもそれはわかりませんでした。恐らく予告編の1分56秒目あたりの、後ろ姿だけの女性がセイディーの役です。

この直前ダメージ・コントロール局の長官らしき人物が「NYが危機に直面している、姿なき相手だ」と言っている。この“姿なき相手”こそがセイディー?ということは彼女がメイン・ヴィラン?マーベル・コミックにはクィーンと呼ばれる、虫の遺伝子を持った超人女性がいてNYを支配下にしようとしたり、ピーターを巨大な蜘蛛に変異させたりしました。今回の予告でピーターの肉体がより蜘蛛化していることを考えるとクィーンの可能性もあり?

MCUの予告はミスリードさせたり、一見多くを見せているようで全体のほんの数%しか明らかにしていないので『スパイダーマン:ブランド・ニュー・ディ』の今回の予告だけではまだまだ全貌はつかめませんが、とにかく期待していいことだけはわかるアメイジングな予告編でした。

なおデアデビルとのつながりも気になるので3月25日から配信の『デアデビル:ボーン・アゲイン』シーズン2も観ておいた方がいいかもしれませんね。

【動画】『デアデビル:ボーン・アゲイン』シーズン2予告編

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