『サウスランド・テイルズ』20周年、興行失敗の裏側とは?監督の落胆と再評価の現在
2006年に公開されたSF映画『サウスランド・テイルズ』が20周年を迎えるのを前に、出演俳優ルー・テイラー・プッチが当時の舞台裏を振り返った。カルト的な人気を誇る一方で、興行的には失敗に終わった本作について、監督リチャード・ケリーの落胆ぶりを明かしている。
『サウスランド・テイルズ』興行失敗の裏側
プッチはRedditのAMA(質疑応答)で、本作について言及。『ドニー・ダーコ』で注目を集めたケリー監督にとって2作目となる同作には、ドウェイン・ジョンソンをはじめ、ショーン・ウィリアム・スコット、サラ・ミシェル・ゲラー、ジャスティン・ティンバーレイクらが出演した。
プッチはケリーを「独自の才能を持つ人物」と評しつつも、「本人も製作陣も、ここまで興行的に失敗するとは思っていなかった」と語る。多額の製作費が投じられていたこともあり、作品が受け入れられなかったことは「非常に悲しい出来事だった」という。
カンヌでの酷評と評価の分断
『サウスランド・テイルズ』は2006年のカンヌ国際映画祭で初上映されたが、観客からブーイングを浴びるなど厳しい反応を受け、その後の世界興収は約37万5000ドルにとどまった。
物語は核攻撃の危機に直面するロサンゼルスを舞台に、記憶を失ったアクションスター(演:ドウェイン・ジョンソン)とポルノ女優(演:サラ・ミシェル・ゲラー)の関係を軸に展開するディストピア作品。過激で挑発的な内容は賛否を呼び、批評家の評価も大きく分かれた。
ケリー監督自身も過去のインタビューで「カンヌでさえ受け入れられるのが難しい作品だった」と振り返っている。
脚本の変遷と“混沌”の現場
プッチによると、脚本は制作過程で大きく変化したという。当初の脚本にはタイムトラベルの要素はなく、ショーン・ウィリアム・スコットが2役を演じる設定も存在しなかった。
最終的な脚本では複雑な要素が追加され、現場でも「何が起きているのか分からない状態だった」としながらも、出演者たちは『ドニー・ダーコ』の成功を背景にケリー監督を信頼していたと語る。
20年を経て再評価の兆し
プッチは、本作が描いた「ファシズム化するアメリカ」のビジョンについて「先見性があった」と指摘し、改めて鑑賞する価値がある作品だと強調した。
また、サラ・ミシェル・ゲラーも過去のインタビューで本作を「非常に野心的な作品」と振り返っており、カンヌでの上映中に「2度眠ってしまった」と語るなど、その難解さも話題となっている。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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